Vol. 44
2011. January. 1
親子で大糸線鉄道&B級グルメ旅
今回はチビスケが珍しく「鉄道の写真を撮りたい」と言い出しました。今までは「鉄道に乗る」ということが主目的でしたが、中学生になり少し嗜好にバラエティが出てきたのかもしれません。なんでも大糸線の安曇野方面に絶好の撮影地があるのでぜひ行きたいとのことです。学生時代安曇野は好きで何度か出かけてことがあります。冬で雪も少し心配ですがでかけることにしました。
旅費節約ということで「各駅停車」で行くことになりました。中央線通勤電車に乗ってまずは高尾駅に向かいます。朝食はといえばコンビニでサンドイッチを買って車内で済ませます
今回はウィークエンドパスなるものを使用しました
高尾(立川)5:57着
6:14発 普通松本行き
夏にも同じ時刻の列車を使用しましたが、そのときはすでに明るかったのですがさすがに12月であり、あたりは真っ暗です
左は8月12日撮影、右は12月19日撮影。これだけ明るさが異なります(高尾駅にて)
暗いとうら寂しい感じです。朝食はコンビニで買ってきたもので済ませます
岡谷 9:05着 9:08発 普通長野行き
岡谷駅で乗り換えです
松本 9:34着 9:56発 大糸線普通信濃大町行き
松本駅に到着です。約30年前に「原付バイク」*で訪れて以来の訪問です
*スクーターではない50ccのオートバイで東京から甲州街道をひたすら走り8時間かけて到達したものでした
高尾から約3時間かけて松本に到着。ここで乗り換えます
これに乗って出発です
チビスケの話では「撮影ポイントとしてかなり有名」らしいので、もしかするとカメラを抱えた方々がいるかと思いもしましたが、車内にはそれらしい人は皆無です。
この列車は日本アルプスが眺望できる側はボックスシート、反対側はロングシートとなっております。おそらく風景を楽しむことも考慮されてるのであろうと推測されました
おお!素晴らしい。この澄み渡る空を見よ!
途中で見かけた風景。こちらこそ仲良くしてね
安曇沓掛 10:40着 撮影地徒歩10分ぐらい
さて、目的地の安曇沓掛(あずみくつかけ)駅です。下車したのは当然のごとく我等親子のみ。ここは特徴もない田舎の無人駅です。周囲に人家が散在しており、すぐそばには国道がありますが車は通るが人の気配がしないという典型的な田舎です。
ながーいホームに小さい待合がひとつだけです。私が勝手に命名した「空母型駅」ですね
チビスケは周到に下調べをしていたようで、トコトコ歩き出します。こちらは後をついていきます。
歩こう歩こう
10分ほど歩くと田園風景が広がってきました
道祖神が迎えてくれます。ここが撮影ポイントとのことです
天気はとても良く雲ひとつない快晴です!これはラッキー!もっと寒いかと心配していましたが快適です。
10分ほど歩くと「撮影ポイント」に到着です。
周囲はほぼ360度田んぼです。バックには日本アルプスが雄大な姿を見せています。いやあ〜これは鉄道なしでも素晴らしい風景でした。空は快晴でほんとうに雲ひとつありません。たまに農作業の軽トラックが通りかかる程度で人の姿は見えません。
チビスケはデジカメを取り出し、なにやら撮影準備をしています。と言っても特にカメラ以外に機器はないので構図を考えたりしているようでした。
10分くらい待つと列車がやって来ました。通過の風景をチビスケは撮影しているようでした。ところが最初はなぜかカメラの電源がオフになってしまったらしくうまく撮れなかったとこ騒いでおります。まあ事前の準備不足でしょう。こうやったミスを重ねて慣れていくのだなどと偉そうなことを思わず説教臭く言ってしまいます。
こんな感じで撮影です
なるほど背景がステキ!
私は田圃の畦道から風景を撮影したりもしていました。
チビスケは撮影に集中しています
とにかく!素晴らしい天気!Cubic VRを作成しました。御覧ください(クリックボタンを押したままマウスを動かすと足元、天頂を含め360度みることができます。でも天頂部分はつなぎ目が汚いですが)要QuickTime
↑画像をクリックしてください
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都合1時間半おりましたが、通過した列車は4本程度。まあ田舎だしこんなモノですよね。もう少し滞在したい気もしましたが帰りが遅くなるので駅に戻りました
安曇沓掛 12:55発 普通信濃大町行き
帰るのではなく、わざわざ下って信濃大町に向かいました
信濃大町 13:04着
信濃大町駅:ロッジ風の駅舎ですが少々無理が有るような感じです
さて、ここの目的は鉄道ではありません。
ここでは食事が目的でした
駅前にある「豚のさんぽ」というお店で食事を取ることでした。ここはトロトロに煮込んだ豚肉を使用したカレーとラーメンのお店で、また超大盛りでその筋の方には有名なお店なのです。
ネット記事をみると行列することもあるとのこと。昼の営業時間は14時までということで、もしかすると入れないのではないかと少し心配しながら駅を出ました。
駅をでるとロータリーのすぐ向かい側に店舗発見!周囲の店舗は軒並みシャッターが降ろしているので一層目立ちます
駅のすぐそばにありました!
2,3人お店の前に並んでいる!と思ったらお店から出てきたお客さんたちでした。なんだ並ばず入れるではないかと思って安心してお店に入ったら、お店の中で数人並んでおられました。それでも10分くらいでテーブルにつくことが出来ました。
入り口には豚の置物があります。季節柄サンタクロースの格好をしております
床にはぶたさんのヒヅメの足あとが、、、
なにげなく携帯を見たらWi-Fiネットワークをみつけました。それにしても「buta3」とは恐れ入りました
さて、どうしよう?カレーにするかラーメンにするか?ここには「大黒部ダムカレー」という恐るべきメニューもあります。でもまあ我々が歯が立つような相手ではなさそうですし体を壊してはもともこもありません。ここは大人しく普通の黒部ダムカレーを注文しました
ライスをダムの堤防、ルーを水面に見立てているようです。右の写真はわかりにくいですが、人参も「ぶた」の形にカットされております
うん!おいしい。普通盛りでも結構ボリュームがあります。ふたりとも満足!もう少し辛いほうが個人的には好みですが一般向けには至極妥当な味でした。食べ終わりに近づいたときにチビスケが厨房の方を指さします。見てみると、お皿というよりはほとんどお盆のような大きさの巨大な角皿にご飯をもりつけております。「こ、これはもしかすると、、」二人で見ているとあふれんばかりにご飯を盛り付け、あふれそうになるご飯をギュウギュウ手で固めています。それにとろとろ角煮をまるごと一本もりつけて、カレールーをお玉で3,4杯もふりかけていました。「これってデカ盛りの大黒部ダムカレーじゃないの!?」あまりの大きさに唖然としてしまいました。一体誰が食べるのだろうと周囲を見渡しますが、そんな大食いしそうな方はいません。うーんと思っていたら、なんと4人で来ていた家族連れのところに運ばれていました。なるほど家族で食べるんだと納得しました。それにしてもひとりで完食できる人がいるというので、それはそれで驚きです
これが大黒部ダムカレー(画像はこちらから転載)
帰り際に店長さんとお話ししましたがひじょうに腰の低い方で、頑張っているなあという情熱が伝わってくるような方でした。機会があればぜひまた立ち寄りたいところでし。
さて、お店を出てもまだ14時前。列車の時刻まで2時間近くあります。せっかくなのでその辺をふらふらとお散歩します。
駅前商店街は見事なくらいにシャッター商店街となりつつあるようです!!
日曜だから休業日というところもありますが、それを割り引いても閉じられたお店が目立ちます。駅前ロータリーも寂しい限りです。区画によってはそのブロック全店が日曜休業というところもありました(平日にどのくらいやっているかは不明)
裏通りにはひなびたキャバレーがありました
閉店したばかりのお店。でもよく見てみると閉店のお知らせは「居酒屋」となっています。でも店舗には「キッチンフライパン」とあります。とういことは、かつては「キッチンフライパン」だったものが閉店し「居酒屋 花山」に変わり、それが閉店したということなのですね
商店街は軒並み寂れた感じですが、そのなかで「豚のさんぽ」だけは店内もほぼ満員ですし活気があります。やり方によっては、まだまだ活性化の道は残されているのではないかとも思われました。ただし、従来のやり方ではダメなのでしょう。なにか発想の転換が必要かと思います
となりの穂高駅前には「こぶたのさんぽ」というお店も出店していました
時間が来たので駅で待機。本日のもうひとつの目玉である列車が来ます
信濃大町 15:45発 快速リゾートビューふるさと
「リゾートビューふるさと」は日本で2番目にできた「ハイブリッド気動車」なのです。しかも「観光列車」ということでそれなりに豪華そう。全席指定席なのでこれはあらかじめ指定席券を購入していたのでした。レトロ列車が好みのはずな親子なのですが、なぜかこうした新しいモノも素直に喜んでしまいます
いかにも新型!
中に入ると乗務員のお姉さんが笑顔でニッコリ微笑んでくれます。うわ〜JR東日本やるじゃない!
先頭車両の展望席?は子どもたちのモノ
座席は広く、なにやらカラフルで座り心地も良いです。うん!これは通常の特急列車よりも座り心地が良い!こりゃあいいや!先頭車両は風景を楽しむための座席が設けられています。もっともここは子供たちに占領されていますが。
車内はきれいで快適です。モニターには先頭からの眺望が映しだされています
さぞかし走行音も静かだろうと期待しました。走り始めはたしかに静かそのもの、でもすぐにディーゼルエンジンが起動して「普通の」気動車と同じくらいの音となりました。それでも快適です。車内には外部モニターもついており前景が映しだされ、適宜解説が入ります。ああ、いい気持ちだなあとおもっているうちに寝てしまい、終点でチビスケに起こされるまで寝入ってしまいました。
長野 16:44着 16:58発 特急Sあずさ28号新宿行き
いやあ、快適だったなあ、もう少し乗っていたかったなあと名残を惜しんで「リゾートふるさと」から降ります。本日のイベントはこれでおしまい。まだ早めですが明日は仕事もあることですしチビスケにお願いして早めに帰宅できるようにしていたのです。おかげで体はだいぶ楽です。日帰りで「飯田線」や「山陰本線」に行ったときは雲泥の差です。
特急スーパーあずさは、当然ながら自由席。座席は私には窮屈で乗り心地もあまり良くありません。この車両は失敗作とも言われているようで快適ではありません。「リゾートふるさと」のほうがはるかに心地良かったです
立川 19:13着
特急料金がもったいないとのことで「立川駅」で下車。ここからは通勤電車で帰りました。ひさしぶりに立川駅で下車しましたが、立派になったの驚きでした。夕食を食べて9時前には帰宅。今回は予定通りに事が進み、トラブルもなくちょっぴり物足りなかった???旅行でした
立川駅が立派なのにはびっくり。。つけ麺を食べて帰りました