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Vol. 64

 

2014. September.23

ひとりで小湊鉄道再訪


 

2014年8月17日

夏休みをとったのですから、久しぶりに鉄道を楽しむことにしました。日帰りなので近場!近場といえば6年前に行った小湊鉄道があるではありませんか!実はその後自動車で何度か行ったことはあるのですが、やはり鉄道で行かなくちゃ!ということで出かけることにしました。

千葉県

千葉県のHPより千葉を走るローカル線一覧です。小湊は6です。拡大すると

路線図
五井(ごい)から上総中野(かずさなかのを結びます

 

3kazusanakano路線図2

ここで2つに分けたのは「上総牛久ー五井」は通勤、通学に使用されることが多い路線ですが、
「上総中野ー上総川間」は観光客が主である区域で列車の本数も上総牛久から上総中野は半減する「別物」ともいえるからです


未到達

今回も目的はオレンジでマークした前回到達できなかった駅を訪れることもあります!

diagram
例によってダイアグラム作成。今回はPCソフトを使って作成。上総牛久から本数が半減するのがお分かりでしょうか?

いままではチビスケが一緒っだったのですが、この日はコミックマーケット通称コミケの開催日。チビスケはそちらに行くというので一人寂しく?出かけることにしました。

当日2人で4時前に起床し、始発電車で中央線に乗り込みます。始発なのに意外と乗客が多いのはコミケに行く人が多いかららしいです。チビスケは市ヶ谷駅を降り、私は東京駅に向かいます。
 東京駅で乗り換えますが結構人が多い。やはりコミケに向かう方が多いそうです。案の定、新木場駅で多くの人が降りて行きました。ここから有楽町線に乗り換えて会場に向かうのでしょう。さらに舞浜でディズニーランドに行くと思われる面々が下車して電車はがらがらになりました

6:41
五井発。電車が3分遅れで五井駅に到着。慌ててホームを移動して小湊鉄道に乗車!相変わらずガタガタゴトゴトと揺れながらゆっくりと走り出しました。

さて、最初は前回乗下車しなかった駅をゆっくり回ろうと思っていましたが、ダイヤグラムを眺めながら列車の中で予定を組み立てていきました

tukizaki
一気に月崎まで下ります

7:35-8:04 月崎駅 (つきざき)

以前も利用し、自動車で立ち寄ったこともある駅です。下車したのは私一人。以前駅前にあった仮の商店は立派な商店ができていました。何よりも立派なトイレができていました。トイレはキレイに整備されトイレットペーパーも完備!すばらしい!

 駅はあいかわらず小奇麗に整備され、使用されていないホームもキレイです。周囲を歩くとバッタやセミが飛び回ります。晴天でとても暑いですが気持ちが良い!

月崎
久しぶりの月崎駅

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駅全体像、右にあるのはポットントイレ

月崎といれ
何と、隣には新しい水洗トイレが出来ていました!しかも丸太づくり!!


山崎
駅の正面には山パンショップが出来ていました!(ここで業務代行もやっていました)


ちなみに前回(2008年)訪問時は仮設店舗でした

b

2
美しい風景はそのままです!

 

飯給
一つ戻って飯給駅

8:08-8:18 飯給駅(いたぶ)

難読駅で有名な飯給(いたぶ)駅です。ここは春は桜の名所で「撮り鉄」の間では有名だそうです。夏のこの時期は訪れる人も殆どいないようで下車したのは私一人。
 最近「世界一 広いトイレ」が出来たというのでみてみると、ありゃまあなんとも面白いトイレでした。でもあまり利用したいとは思わないなあ、、、。
それにしても小湊鉄道は古い車両に古い駅舎が大切に使用されていますが、トイレは各駅それ内に整備されています。これは考えようによってはすごいことです。

しばし一人を楽しんで再び列車へ。ほんの10分しか滞在できませんでした

 

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難読駅名で有名?な飯給(いたぶ)駅

かかし
正面にはなぜか数々の「案山子」が飾られて?いました。しかもポーズをつけています

美しい
「神秘的」とも言ってもいいような風景

飯給
駅の裏手の風景です。すてき!

 

ところで最近の飯給駅の話題と言えば、、、、、、

世界一広い?トイレなのです

古い
待ち合い野すぐ横にある昔ながらのトイレは閉鎖されています

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その少し向こうに現れた壁に囲われたスペースは!(左側のスペースです)

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塀の内側にぽつりと3方を白いカーテンに覆われたものがあります

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何とここがトイレ!後方に人家が見えるのでカーテンで隠しているようです
正面には隠すものはありません
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中から撮影してみました。扉(ちゃんと鍵はかかります)を閉めれば、そこはあなただけの世界!

とてもじっくりと用を足す気にはなりませんでした
れっしゃ
気を取り直して次の駅に向かいます

養老渓谷
再び下って養老渓谷駅へ

S38
ふと車内のプレートを見てみると
1963
なんと昭和38年(1963年)製です。製造されて50年以上になるのですね!!

8:32-8:51 養老渓谷駅

終点の一つ手前の駅。まあ観光地の駅と言ってもいい駅です。下車するヒトも何人かおります。駅には足湯がありますが「本日の営業は終わりました」とのことです。日曜のこの時間に営業していないってことはいつ営業するのかなあ?前回来た時は営業していたのですが、、、。


2008年の時刻表

2014
2014年の時刻表。本数が増えているのがお分かりでしょうか?
以前の時刻表に新しいモノを貼り付けただけという、シンプルというか貧乏くさいというか

乗客駅
観光駅でもあり降りる方も少しはいます

養老渓谷
駅前パノラマ写真 ガラんとしてのどかな感じ

 

ホーム
線路
ここも風景が美しい!

ゆがみ
線路がゆがんで見えるのは目の錯覚か?それとも現実か?

4
車内はこの通りガラガラ

9:09 里見駅(さとみ)

途中里見駅を通過しました。今回は下車しませんでしたが、以前は無人駅だったものが今は有人駅に復活しています。これは人口が増えたからではなく、近隣の小学校が統廃合されたため鉄道通学せざるを得なくなった子どもたちが出てきたため、小湊鉄道と行政が協力しあって駅を有人化したものだそうです。それにしても普段の手入れが良かったのでしょう。何ら不自然さはありませんでした。
 交換駅(列車が待ち合わせる駅)になったので駅員さんがいますし、なによりもタブレットの交換が復活したことが有ります。

 現在JRではタブレット廃止となり、今や貴重な存在です

里見
以前は右側のホームは使用されていませんでしたが今では現役!駅員さんが見送っています

タブレット
これがタブレット交換!

 

高滝
高滝駅まで上ります

9:13-9:51 高滝駅(たかたき)

一気に戻って高滝駅へ
この駅は初訪問の駅です。下車したのはやはり私一人。駅前広場?で市場みたいなものをやっていましたがお客さんは誰もいません。店番も2人だけで暇そうにしています。果たして本日どれだけのお客さんが来るかははなはだギモンです。駅前にお店が数件ありますが日曜日のためかいずれもシャッターは閉ざされたままです。そういえばこの駅は観光で「高滝湖」に行けるそうですが、少なくともこの時期この時間帯には列車で高滝湖を訪れるヒトはほとんどいないのではないでしょうか?あ、駅自体はキレイでとても良い駅でした

takataki1
初めての高滝駅
高滝2
高滝3
いやあ、ここも美しいなあ、、、
高滝4
線路脇を歩いてもほっとします
高滝5

 

募集
駅でみかけた募集広告。保線士に関しては私は年齢制限に引っかかる歳になっていました

高滝
しばしベンチに座って駅前の風景を眺めていました

 

高滝

 
養老渓谷ー上総中野間の前窓からの風景動画(7分あります)結構揺れて画面もそれに従い揺れまくり!

10:22-10:31 上総中野駅(かずさなかの)

再び列車に乗り一気に終点の上総中野に行きます。以前は日曜は終点まで辿り着く列車は一日5本だったのに今回は7本に増えています。これはおそらく上総中野まで足を伸ばすヒトが増えてきたためと思いたいですね
 終点の駅は駅舎は相変わらずの木製ですが、不釣り合いな巨大な鉛筆たてのようなトイレが目立つの特徴です。「いすみ鉄道」のホームが隣接しております

しばし眺めているとなんと隣にいすみ鉄道の最近の売りである旧国鉄車両を使った列車がやって来ました。これはラッキー!

こちらは列車はそのまま折り返しなので10分足らずの滞在で物足りませんが後ろ髪をひかれる思いで列車に乗り込みます

 

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小湊といすみ鉄道の終点である上総中野駅は健在!

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ボロ小屋も健在
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隣のいすみ鉄道の列車をイメージした自販機も健在!
画像の角が黒いのはレンズフードが曲がっているのに気づかず使っていたためです

 

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やってきました いすみ鉄道の旧型国鉄車両
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小湊?道といすみ鉄道の旧国鉄車両のそろい踏み!

駅にやたらお客さんがいるなあと思っていたら、いすみ鉄道旧型車両のツアーらしく、殆ど全員いすみ鉄道に乗り込んでいました。小湊の方は数人しか乗客はいませんでした。いすみ鉄道やるなあ!

上総中野

再び列車に乗り、一気に上総川間(かずさかわま)に上ります

上総中野

11:11-11:43 上総川間駅

再び一気に上って上総川間(かずかかわま)駅へ。ここも初訪問。駅を降りるのは当然私一人。駅舎は簡単な木造駅舎。片側一面のホームです。当然無人駅。駅前は一面田んぼです。商店はおろか自販機もありません。民家は数軒遠くに見えます。ホントなにもありません。いやあこれは見つけもの!こんな駅大好きです。利用者も殆どいないだろうなあ。少し散策、と言っても田んぼしかありません。でもホームには小さい花壇などもあり大切にされていることがわかります。こういうところが小湊鉄道って偉いと思う

 

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駅舎というより待ち合いですね
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入口?から見る

駅前駅前は田園風景です

裏側駅の裏側も田園風景

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裏手の稲穂が美しい


2249川間
駅の全景です

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ホームの端にはミニ花壇
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きれいに咲いています
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いやあ、、気に入ったぞ!!私の好みです!

上総川間

11:50-12:06 上総久保駅(かずさくぼ)

前回、なにもないところに一本大きな木があったのが印象的でぜひとも再訪したくてやってきました!相変わらず何もなくて気が一本あるのみです。私のお気に入りの駅。でも気のせいか、その大木の勢いが今ひとつだったように思えました。何となく前回とは違和感を覚えました。でも良い駅です

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私のお気に入り駅です

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裏手のポットントイレも健在です

 

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待ち合いで休みながら風景を眺める。左手の看板がちょっとじゃま?

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この風景が見たくて来たのです!

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さて、当初は隣の「上総鶴舞駅」に行こうかと思っていました。ここは名駅100選に選ばれた駅でTVの撮影などにも使用されている駅です。でも車窓から駅を眺めていたら「撮り鉄」たちが何人か駅でたむろしているのが見えました。まあ「撮り鉄」が悪いわけではありませんが、ひとりでのんびり出来ないかもしれないと思い予定を急遽変更することにしました

 

 

小湊鉄道は五井から上総牛久までは通勤、通学に利用する人も多く、その分列車の本数も多くなります。(上総牛久から上総中野まではローカル色が強くなり、本数も少ない)
 その分、田舎らしくはなくなりますがそれらの駅を訪れてみることにしました

 


上総牛久

上総牛久駅ー五井駅は観光というより通勤、通学駅であり雰囲気もガラッと変わります。それでも駅舎自体は昔ながらの風情を保っています

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上総牛久駅からガラッと変わります

 

馬立
上総久保から馬立へ

 

12:22-12:30 馬立(うまたて)駅
駅舎は昔ながらのままです。周囲には人家が散在しています

 

馬立1
昔ながらのこじんまりとした駅
馬立2
でも列車の交換ができる案外広いホームが有ります

 

馬立2
一つ下って上総牛久へ

12:35- 12:45 上総牛久(かずさうしく)駅
交換駅で有人駅で駅員さんも複数います。いわば中核駅ともいうべき駅なのでしょう

牛久1
数少ない有人駅です
牛久2牛久3

上総牛久
駅前は広々としており、ここより下りの駅とは明らかに雰囲気が異なります

 

 

三叉
4つ上って上総三又へ

13:00-13:17上総三又(かずさみつまた)駅
ここも駅舎はこじんまりとした駅です。まあのんびりとしています

三叉1三叉2
駅舎(待合)はそれほど古く無さそう。駅からの風景がキレイ。ワタシ好みの風景です
三叉3
空が素晴らしく青かった!

 

山田
またも一つ下って上総山田へ

13:20-13:28上総山田駅

駅舎自体は昔ながらのものでした

山田1山田2
民家が隣接しますがなんとものどかな感じです

 

以上で今回の訪問はおしまいとしました


13:43には五井駅に戻ってきました。
その気になれば、あと3時間ばかりねばれたのですが明日は仕事もあるし無理はしないことにしました。4時前には帰宅することが出来ました。

久々の小湊鉄道訪問でしたが、天気も良く本当に気分転換になりました。蒼い空、白い雲、誰もいない駅で何もしないで、ただ過ごすのってとても気持ちが良いものです
小湊鉄道18駅のうちまだ行ったことがないのは3つの駅だけですが、まあ無理に行くこともないでしょう。それよりも再び行くとしたらやはり上総牛久よりも下ったひなびた駅でしょう。
たった一日の鉄道旅でしたが有意義なものでした

行きは各駅停車で五井まで来ましたが帰りは特急で東京に戻りました。特急はそれは快適でいいですね

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帰りは五井から特急です