分類不能項目


Vol. 33

2009. Jan. 11

親子でいすみ鉄道&小湊鐵道乗下車旅行(その2) 


大多喜から一気に終点の上総中野へ

 

ひとつ手前の西畑駅から上総中野までの風景、約3分あります。ディープ千葉!の雰囲気満点



しばしガタゴトと列車に揺られ終点の上総中野に到着しました。お盆であるのと関係があるのか意外と下車する人は少なくありませんでした。ここは「いすみ鉄道」と「小湊鐵道」両路線の終着駅でもあるのです。ところがなぜか無人駅というのが不思議なところです。駅舎ははっきり言ってボロです。でも隣に竹のようなデザインをした真新しいトイレがあるのが面白いと言えば面白い。

左側の竹型の建物は水洗トイレです。意外と乗客が多い?



いすみ鉄道と小湊鐵道は相互乗り入れをしても良さそうなものなのですが、どちらの会社もその気はないようだとのことらしいです。でも線路はつながっており、少しは考慮していたのかもしれません。無人駅ではありますが駅前はけっこう広々としておりタクシー会社などもありました。


左はいすみ鉄道のホーム、右は小湊鐵道のホーム

一番左側の線路(いすみ鉄道)が右の小湊鐵道の線路とつながっています(でも使われておりませんが)


 本来ならば、ここで再びいすみ鉄道の上り列車に乗って、もう一駅巡って戻ってくる予定だったのですが前述したように花火大会のため本日は既に小湊鐵道の列車は来ません。唯一臨時バスが代行運転のために4時半頃に来てくれることになっています。
 ところが駅舎にはそのような経緯を記した掲示は一切ありません。案の定というか、ここに来て初めてそのような事態に気がついた方が何人かおられました。事情を知っている我ら親子があーだこうだと説明しました。普段は人見知りをするチビスケがこの時はなぜか雄弁となり、しきりに説明をしておりました。

まだ4時半なのに、もう小湊鐵道の列車はありません

これが唯一の掲示でした。ピンぼけですが



結局タクシーを利用して移動したり、他は親戚と思われる方が迎えに来たりして、残されたのは我ら親子ともう二組だけでした

駅前には一応臨時バスに関する張り紙がありますが、段々と本当にバスは来るのであろうかと心配になってしまいます。それでも15分ほど待つと一台のバスがやってきました。
 やれやれこのバスに乗ればいいのだなと、止まったバスの運転士に尋ねてみようと話しかけます。
 しかし!なんとまあバスの運転士からは確かにこのバスは養老渓谷駅を通って花火会場に行くとのことでしたが、運転士は詳しい話は何も聞いていないとのことでした。逆に
「お客さん達、どうなっているのか知っている?」と聞かれてしまいました。細かい運予定行や料金も聞いていないとのことで逆に質問されてしまいました。「会社からとにかく駅まで行けということで、あとでもう一人(事情を)わかっている奴が来るという話なんだけれど、まだいないなあ」とぼやいております。
 運行スケジュールを理解していないバスなんて初めての経験です!!!運賃も知らないとのことでした!!
 そんなんで本当にいいのかしら??と思いつつも他に交通手段はありません。タクシーはとっくに出払っております。


 運転手さんは「もうちょっと待ってくれい」と言いつつ何やらやっているようでした。しばらくするといつの間にか担当?と思われる方が現れて無事出発となりました。乗車したのは我ら親子含め6名。バスは途中どこも止まらず養老渓谷駅に向かいました

そういえば小湊鐵道って鉄道よりもバスの方が収益が高いそうです

 じきに養老渓谷駅に近づくと、一転して駅前にはずらりとバス待ちの行列が出来ています。やはりこのバスは本来はバス会場へのシャトルバスであり、上総中野駅には「ついでに」立ち寄った感じだったのでしょう。


 養老渓谷駅で下車しようとすると、バスの運転手達から「ここで降りるんですか?」といぶかしがられてしまいました。さらには「ここで降りてこれからどうするのですか」とまで聞かれてしまいました。ちゃんと宿は予約していると答えると納得されたようでしたが、下車したのは我ら親子だけで、その後このバスは花火大会会場に向かう人たちで満員となったのでした。
 ところで下車するときに料金を払おうとしたら、運転手は料金がわからないとのことで、もう一人の担当に尋ねていました。担当も本当は料金に自身がないようでしたが本来、上総中野ー養老渓谷の列車の乗車賃が200円なので、200円ということになりました。たぶんここで下車する人間がいるとは予想していなかったようでした。


 バスが出発すると駅前はたちまち寂しくなりました。まだ5時くらいなのに本日の列車はすべて無くなることになりました。なんだかすごいなあ、、、

まあ駅は明日のお楽しみということで

猫が一匹くつろいでおりました

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 さて、誰もいなくなった養老渓谷駅をみわたすと足湯がありましたが、本日の営業は終了となっておりました。ホテルに電話を使用と携帯を取り出すと、なんと圏外*になっています。仕方なく公衆電話で連絡を取るとやがてお迎えの車がやってきました。

*これは単に私の携帯が古くて性能が低いためであり、実際にはつながるようです

 

ホテルに着くと「入江様」の札が出ています。ホテルは築数十年は経っている昭和のテイストがプンプンの古いホテルです。

 人気のないフロントに行くとどうみても「後期高齢者」と思われるご婦人が迎えてくれます。なんだかヨロヨロしていて、おもわず「大丈夫ですか?」と声をかけたくなります。
 お部屋はそれなりの和室できれいなものでした。一休みしているとじきに夕食の時間となりました。食堂は宴会場を兼ねていると思われる和室です。ひろーい和室に食事が用意されています。

 まあなんと盛りだくさん。ここはイノシシ鍋?にうなぎに茶碗蒸し、魚の塩焼き、天ぷら、さらに山の中なのに海の幸の盛り合わせやカニまであります。節操がないと言えなくもありませんがとにかくすごいボリューム
 さすがにチビスケは食べきれませんでした。


何でもありの夕食でした。でもサランラップははずしておいてほしかったなあ、、


 温泉につかりますが、さすがに温泉は気分良くつかることが出来ました。定番とも言える卓球台もあったりします。部屋に戻ってのんびりするとチビスケはテレビのお笑い番組などを見ております。まだ明日のスケジュールが未定なのにチビは「パパに任せた」と言ってテレビに夢中です。こちらは時刻表とにらめっこをしてしばしスケジュールを組んでおりました。


くつろぐチビスケ (パンツははいています)


かくして初日は無事すんだのでありました。

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 翌朝はのんびりと起床。朝食はまたもボリューム満点でした。列車のダイヤに会わせてホテルを出ます。親切に駅まで送ってくれるとのことです。宿代を払おうとクレジットカードを出すと「すいません、カードは使えないんです」とのこと。けっこう苦労しているんだなあと思いつつ現金で支払いを済ませました。

出発前のひととき?



 あまりきれいとはいえないホテルでしたが親切に対応していただき気持ちよく過ごすことが出来ました。ありがとうございました

 さて、駅の近くでおろしてもらいます。周囲を見わたしてもコンビニなんてありませんが食料品や日用雑貨も販売しているお店が一件ありました。そこで昼食用のサンドイッチを確保し駅に向かいました。

つづく