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その9

講談社 交通の図鑑
(1965?)

   

 

今回は講談社版 「陸海空 交通の図鑑」です
実はこの本は正確に言うと「当時所有していたことがある」本なのです。今手元にあるのは数年前に
オークションで購入しなおしたものなのです
1965年(昭和40年)頃に入手したものだった思います。しばらく手元にあったのですが気がついたら無くなっていました。おそらく親が「もう(成長して小学生になり)大きくなったからいらないだろう」と考えて誰かにあげてしまったものと思われます(我が家では本を捨てる、ということはしなかったのでおそらく誰かにあげてしまったものと思われます)
。数年前にどうしても欲しくなり入手しなおしたものです


 この本は乗り物大好きだった当時幼稚園生であった私に両親が購入してくれたものだったような気がしますがよく覚えていません。

 表紙は米国の金門橋付近を飛行するダグラスDC-8という当時の最新鋭の飛行機が描かれています

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当時としては当たり前ですが「図鑑」というくらいですから写真よりも「図」が中心です

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初版は昭和34年(1959年)とあります
これは昭和39年版のようです。当時私が購入したものよりもしかすると少し古いかもしれません

 

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見開きは「小松崎茂」画伯による「未来の交通図」です

トラックやバスなどは地下道路を走り、更にその地下には地下鉄が走り、乗用車は地上を走行します。モノレールが走行し、ビルの屋上にはヘリポートが作られ交通手段として使用されています。この本が初めて発行されてから50年以上経ちますが、あまりしっくりきませんね

 

「未来の航空機」

原子力エンジンを搭載しているとありますが、現実問題として事故のことを考えると今後も開発されるとは思われません。また「オスプレイ」のような航空機がありますが、図にあるような大型機で実現するのは無理と思われますね

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多くのページが当時最新鋭のダグラスDC-8の解説に使われています。


解説では「間もなく日本の空で活躍します」とありますが、私がこの本を入手した時には既に日本航空の主力機になりつつあったので記事が古いことが当時もなんとなく理解していました

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このようにDC8の解説が延々と続きます(尾翼には当時の懐かしい日航のマーク!)

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鉄道ページ。現在では見られない車両ばかりです

 

入手時は東海道新幹線が走りだしたばかりの頃でした。当時北海道に住んでいた私にとって「新幹線」は憧れの車両でしたが、この図鑑にはまだ掲載されていません。結構不満だったような記憶があります

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船の構造
定番ですが、やはり図鑑はこうでなくちゃあ!

 

 

 乗物好きだった私は喜んでこの図鑑に見入ったものでした!と言いたいところですが、なぜか少し白けてみていたところがありました。今になって考えてみると意外とこの図鑑は「不親切」なのです

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例えば「エンジンのイロイロ」

ピストンエンジン、ジェットエンジン、ターボプロップエンジン、その他の仕組みを解説しているつもりなのでしょうが、文章による解説が皆無です。これで違いがわかるのであれば大したものです

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どの本にもあった蒸気機関車と電気機関車の構造
緑色の画像でとても見にくいです

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他にもこのように赤や緑など単色のページがあり、画像も不鮮明でとても見にくいものがありました。今にして思えば、当時カラー印刷はコストがかかるためこのようにせざるを得なかったのでしょうが、それにしても見づらいものがありました

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当時の特急客車車両ですが印刷が不鮮明です

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上の左下の写真ですが、やはり不鮮明ですし黄ばんだ写真です。当時は印刷の不具合かと思いましたが、新たに購入した本も画像は不鮮明のままだったので、当時の技術的な問題かと思われます

おそらくこうしたことで当時、あまりこの本には熱中できなかったものと思われます。そんなわけでいつの間にか手元から無くなっても、それほど惜しいとは当時は思わなかったのでしょう

それでも今あらためて見なおしてみると結構楽しいものがあります

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例えば当時は気にもしなかった「馬一匹の引く力」です

(陸上では、車をレールの上を走らせるのが、抵抗がもっとも少ない)とあります。これをみると何故、鉄道というものが発達したのかわかります。


当時は読まなかった巻末にある解説文が特に面白いです

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昭和38年(1963)当時の電化区間
こうしてみるとまだまだ非電化区間が多いのがわかります。北海道は論外だったのですね
そういえば当時北海道に住んでいた私は見るのは蒸気機関車ばかりでディーゼルカーすら珍しがったものです

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ふむふむ

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保線もようやく機械化されつつあるようでした

 

 実を言うとこの本をオークションで落札するときに最初は間違えて「小学館」の交通の図鑑」落札してしまったのですが、これが読んでみると実に面白い。当時、もし小学館版を入手していたら手放すこと無く所有していたかもしれません。

まあ「講談社版」もそれなりに楽しめるので、これはこれで良いと思っています

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