院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです。


院長のひとりごと その66

Dec.1.2007


オタクの集い

 うちのチビスケは電車好きです。小さい頃から電車が好きで、幼稚園の頃はプラレール大好きで小学生になってからは鉄道模型好きでしたが、最近は「鉄道旅行」に興味が出てきたようで、恐ろしいことに時刻表を欲しがるようになってきました。

12月8日土曜日の夜、なにげなくネットを見ているとこのような広告?が目に入りました。

横見浩彦&牛山隆信 サイン会


於 書泉グランデ云々

 なになに?おお!この二人は現在チビスケが非常に興味を抱いているお二人なのです。マンガ「鉄子の旅」に最近ハマってしまい、この二人のことをよく?知っているのです。

横見浩彦氏は全国のJR,私鉄全ての駅下車を達成した方で、かたや牛山隆信氏は「秘境駅」で有名な方です。まあいわば「鉄道オタク=鉄タ」です



 そこでチビスケに「明日、サイン会があるけれど行ってみたい?」と水を向けると「行きたい」と言います。まあ良かろうと、出かけることにしました。
 でも「お知らせ」を読んでみるとなんでも整理券を配るとのことです。ネットで整理券を予約できるとのことですが、それもサイン会の3日前が締め切りというので予約は出来ません。それってそんなに人気があるのでしょうか?もしかすると入場制限とかするのでしょうか?行っても「人が多過ぎて入れません」と断られてしまうのではないかと心配になってしまいました。

 まあ何にせよ行ってみましょう。



お茶の水駅でチビスケ撮影。この車両も今年限りで引退するそうです

JRでお茶の水駅でおりてテクテク歩きます。いつの間にか明治大学が立派になっており、やたらと楽器屋が増えたような印象です。

目的地の「書泉グランデ」が見えてくると、チビスケが叫びました「鉄道オタクらしい人がもう並んでいる!」
 サイン会は2時からですが、現在1時半前。確かに行列が出来ていてもおかしくない時刻です。
 でもよく見てみると、チビスケが行列と思ったのは隣の本屋の店頭で立ち読みしている方々の一群でした。
 書泉グランデに到着して会場の6階にあがります。

果たして混雑は???
と、思いきや いつもの通りの雰囲気です。
レジに行き、整理券を希望するとアッサリとくれました。

整理番号 56番

これって、56人目ということだよね
56人もいるのか、それともたったの56人なのか??
そうしているうちに段々、「鉄分の濃い」と思われる方々が増えてきました。やはり独特の雰囲気があり、なんとなくわかります。


15分前から階段に並び始めました。
並んでみると我々の後ろは数人並ぶ程度です。
あれ?こんなものなの??考えてみると、「テツ」の一部ではカリスマのような方らしいですが、普通の方々にとっては単なる「オタク」です。そんなに人気があるはずがありません

やがてサイン会が始まりました。
それほど混雑しているわけでないのにやたらと時間がかかります。

ときどき笑い声が聞こえてきます。どうやら一人一人談笑しながらサインをしているようです。

やがて順番が近づいてきました。
先に並んだ方々との会話が聞こえてきます。

「姨捨駅*(おばすてえき)に行きたいのですが、夏に行くのがいいでしょうか、それとも冬がいいでしょうか?」とか尋ねています。
  姨捨駅とは横見さんの本によると日本三大美景の駅らしいです

なんて答えていたかは忘れました。

次の方は
「現在、東海道線全駅下車に挑戦中で今年中に制覇する予定です。大晦日に最後の一駅をやっつけようと思っています」とかのたまわっています。

え??東海道線全駅下車??思わず耳を疑いました。
確かに横見氏は定職にも就かず、全国の駅下車を達成した方ですが、実際に似たようなことを試みている方が目の前にいることにちょっとビックリしました。
 さすが「鉄ヲタ」はすごいなどと感心?していたら順番が回ってきました。

 最初に記念写真を撮らせてもらいました。本当はツーショット写真は撮らないそうですが、子供だということで撮影させてくれました。

向かって右側が横見氏、左側が牛山氏です。チビスケは興奮のあまり変身してしまいました?


 次に会話タイムです。

思わず、「いや私はそれほど鉄道のことは判らないのですが子供にせがまれて一緒に来ました。」と自分でも上ずっているのがわかります。何を興奮しているんだ!!?
秘境駅で高名?な牛山氏に「実は以前、伊豆急の稲梓という駅で終電でまちがえて降りてしまい、えらい目にあったことがあります(こちらを参照)」と話したところ
「それは貴重な体験でしたね。あの絶望感がたまらないんですよね」
と素晴らしいコメントをもらいました。

 チビは横見氏に「一番好きな車両は何ですか?*」と平凡な質問をしていました。でも次に「一番きらいな車両はなんですか?」と尋ねたところ牛山氏が
700系新幹線」と即座に答えました。
さすが鉄オタは最新の車両は嫌いなんだなと思ったところ、横見氏が「俺はそんなに嫌いじゃないよ」と仲間割れ?していました。

(ちなみに横見氏の一番好きな車両はキハ58系という、かつては全国を走っていた急行型ディーゼル車です。私もよく知っています

 最後にチビはしっかりと握手をしてもらい、興奮して会場を後にしました。チビスケは上機嫌。
 なんだかこれから「乗りテツ」になりそうで恐い!!

帰りは秋葉原で以前から入ってみたかった「まぐろ屋」(だったかな?)に入り中トロ丼を食べましたが、けっこうなボリュームでした。味は「マグロだなあ」といった物でした。


どんぶりからマグロがあふれています。

 秋葉原で買い物をして二人でけっこう満足して帰りました。久々にヲタッキーな一日でした


 

これがサインです。