分類不能項目
Vol. 73
2019. February.17
Shock me
最近巷には健康補助食品と称していろいろなものが出回っております。玉石混交どれがどうなの中わからないものがほとんどです
認知症治療などをやり始めてからいわゆる「健康補助食品」と称するものに興味が出てきました
フェルガードやプロルベインはコウノメソッドでお勧めしているので、良しとしています。さりとてこれらすら万人に効果があるというわけではありません自分でもイロイロ試してみようと手を出したりします。コウノメソッドでも一時取り上げられていた「アシュワガンダ」ですが個人的には精神的に疲れているときに内服すると助けてくれるような気がして、時々内服しております。製品の評価欄を見ると「精力回復にも役立つ」という意見もありましたが、それに関しては感じたことはございません
さて、最近マイブームのビタミンB3ですが、ようするに「ナイアシン」として販売されています。せっかくなので海外から取り寄せてみました。iHerbという日本語にも対応しているサイトからです。
次いでだとばかり眺めていると「クレアチン」というのも目に付きました。これは認知症とは関係なく、「筋肉を付ける作用がある(ドーピングではない)」とされています。少々筋トレに興味があり、以前から名前は知っていたので思わず購入してしまいました待つこと10日ばかり、品物が届きました。フムフム見てみるとナイアシンは1日一回1カプセル、クレアチンは一回2カプセル毎食時とあります。
左がクレアチン、右ナイアシン(ビタミンB3)
到着したのが土曜の朝だったので、仕事はお昼で終わりです。午後から資料のまとめ作業があるので昼食時に試してみました。
アチラ製のためか大きめのカプセルです。ちなみにランチは糖質制限なのでコンビニで買ってきた焼き鳥とチキンナゲット(どちらも鶏ですが)。先にカプセルを飲んでから焼き鳥を食べていました。
モグモグと食べている最中に、いきなり顔からアタマにかけてチリチリと顔中を針でつつかれているような痛みが走り出したのです!「あれえ、何これ?気のせいかなあ」と思っていましたが徐々にチクチクとした痛みは顔全体に広がっています。「やはりこれはタダゴトではないぞ」と思い始めました。手もカッカと熱くなってきました。手の甲を見ると真っ赤になっております。「おお!これって即時型(I型)アレルギーではないの!」ここにいたって漸く自分の体に何が起こっているのかを自覚。
とにかく現状把握が大事。とりあえず呼吸困難などの症状は無いようです。血圧も正常。簡単な暗算(引き算)をやってとりあえず最低限のアタマは働いていると判断。鏡を見るとお腹もゆでダコの様に真っ赤になっています。でも蕁麻疹のような膨隆疹はなく、かゆみもありません。ただ衣服に覆われている部分がチクチクチクチクと痛むのでした。「この程度ならば、少し休めば治るだろう」と判断。しかし考えると今は私以外誰もいないクリニック。万一ひっくり返っても誰も助けてくれません。万が一のことを考えて対応することにしました。薬品のストックからステロイド、強力ミノファーゲン注射を取り出しました。抗ヒスタミン薬もあるけれどこれを注射したら眠気が出てこれから仕事にならないと考え、抗ヒスタミン薬は使用しないこととし、薬剤を持って、すぐ向かいにある私が配置医師をやっている特別養護老人ホームにトコトコ出かけ注射してもらいました。自分でも注射できますが何かあったら嫌なのでやってもらうことにしました。
注射する時に自分の手を見たら手の甲は真っ赤なのに指は真っ青になっており、「ああ末梢血管が収縮しているんだなあ」感心?しておりました。もっとも注射する時点で症状は少し落ち着きつつありました。ありがたく注射していただき少し休ませてもらったら気分的にも楽になり復活。そこで原因物質として考えれるのはナイアシンかクレアチンです(焼き鳥を食べている最中に症状が出てきたので、焼き鳥はまず違うでしょう)
同時に内服したのでどちらが原因なのかわかりません。まあ片方ずつ内服すれば、すぐに分かるのでしょうが気分の良いものではありません。
とりあえず今度は抗アレルギー剤など準備万端にしてからチャレンジしてみようと思っております。できればナイアシンはいろいろ試したいので、原因物質であってほしくありません。クレアチンは、半分遊びだったので惜しくはなく、また続けたかったら他のメーカーのものを試せばいいのだしそれにしても還暦も近いというのに食事性アレルギーというのを初めて経験しました。面白いといえば面白いですが気分のいいものではありませんね
ところでその晩、なかなか寝付けず、寝ても途中ですぐに目が覚めての繰り返しで頭も結構スッキリしています。ああこれはステロイドを注射したことによる副作用なんだなと思い出しました。
そういえば周囲の開業医の先生で風邪をひくとステロイド錠剤を処方する先生がいるけれど、そうすると夜寝付けないことが多いことをご存知かしら?←ちなみにその晩の睡眠パターン。ひどく眠れなかったイメージでしたが実際にはそこそこ寝ていますね。まあ寝付きが悪いのと3時頃に目が覚めている時間が比較的長いようです。
その後、日を改めてチャレンジテスト!結果としてナイアシンを内服してもなんともありませんでした。ということはクレアチンが原因物質だったと思われます(クレアチンはあえて内服しませんでした。だって怖いですもの)
クレアチン自体はもともと体内に存在する物質なので害はないはずです。おそらく基剤もしくは原料になにか原因があるのでしょう。注意書きを見ると製造元は米国ですが原料は出典が書かれていませんでした(T_T)。これに懲りずに次は別のメーカーのクレアチンを試そうと企んでいるのでした
と、ここで一件落着と思ったら
実はそうではなかった!
つづく