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Vol. 62

2014. May.5

親子で北海道鉄道旅〜秘境駅編1〜


 

 さて午前中は江差線を堪能しておりました。続きです

2014年3月30日(日)

10:27 普通木古内行き

11:30木古内 11:44 特急スーパー白鳥1号 函館行き

12:22 函館 12:30 特急S北斗7号 札幌行き

13:07 森

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乗り換えを兼ねてまずは「森」駅へ

森

 

 ここは乗換と同時に名物の「いかめし」を食べることが目的です。森駅の「いかめし」といえば全国駅弁大会で常に人気の弁当です。本場で食べないことはない!ところが早速駅の売店に行くと「すみません、本日はすべて売り切れです」とのつれない返事。

 えーっ!まだ一時過ぎじゃないの?と思いつつもあきらめようとしたところ「駅のすぐ横にあるお店ならまだあるかも」といわれ、いそいそとほんとにすぐ横にある雑貨屋さんのようなお店に行くと、ホカホカの出来立ての「いかめし」を手に入れることができました。ああうれしい、チビスケと思わずにんまりします。

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森駅のキオスクでは売り切れ!外の黄色い建物の奥にあるお店で無事ゲット!

 

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ここが「いかめし」の本舗らしい

 

 

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糖質タップリですが、そんなこと言ってられません♪

 普通列車に乗り換えます。ガタゴトとゆっくりゆっくり列車は走ります。あんまりゆっくりなので思わずiphoneのアプリで速度を調べると、なんと時速35km前後。ほんとにのんびり走っていました

森 13:30 普通函館行き

13:47 東山

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森駅からそれほど離れていないはずなのにやたらと時間がかかりました

 

東山(ひがしやま)

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ここはチビスケおすすめのいわゆる「秘境駅」列車は一日上下線各4本ずつしか止まりません

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ああ、おそろしや〜

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駅全景、なにコレ?といった感

 

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パノラマにしてみました。右側に道路が横断するだけであとは何もありません

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線路の正面は土手になっています

 あらまあ、ホームは一面で待合い所などは存在しません。ホーム自体もおそらく「枕木」を流用したと思われる、いわゆる「板切れ駅」です。ほんとになにもありません。道路はそばを走っていますが、民家はいっさいありません。果たしてどんな人が実際に利用するのかはなはだ不思議です。そういえばこの駅に下車するとき運転手さんが「ここで降りる奴がいるんだ!?」といった表情をしていたなあ、、、

 

 周囲を見渡しても人家らしいものは見えません。果たしてこの駅で降車する方は何の目的で降りるのでしょうか?(我々のような物好きを除く)元々は信号場→仮乗降場出会ったものが国鉄民営化の際に「駅」に昇格したとのことですが、廃止されてもおかしくない駅でした

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骨組み、手すり以外はすべて「木」です


ホームからの風景はこんな感じ 

 わずか40分ほどの滞在でしたが、その間時折通過する自動車以外、人の姿を見かけることはありませんでした。一日わずか4本程度しか列車が止まらない、いやあ、すごい駅でした。

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お迎えの列車がやってきまーす(なぜかホッとします)

14:12 普通森行き

14:24 森 14:45 普通函館行き

5:43 仁山

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ぐるりと回って仁山駅へ


 再び森駅にいったん戻り、乗り換えます。今度は同じディーゼルカーなのにとっとこ結構早く走ります。やがて次の目的地に到着しました

仁山駅(にやま)

 

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さて次なる駅は仁山駅です。もともと信号所だったところです。ここもほとんど乗降客のいない「すごい駅」なのですが、下車しようとしたら年輩のご婦人がおひとり乗車してきたのは少し驚きました。

cubicVR画像です(360度上下左右を見ることが出来ます。Apple以外のPCでは要QuickTime)

待合CubicVR

 

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 駅前には数件民家があります。「仁山温泉」の看板があります。周囲にはゴルフ練習場と温泉施設?がありますがどちらも営業しておりません。冬の間は休業しているのか、それとも????

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隣接するレストランと日帰り温泉、どちらも休館中でした

 

 

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駅舎はなんともいえない風情があります。建物財産表には昭和19年とあります

事務室を覗いてみると壁になにやら運行表?が掲げられてあります。かなり古いもののようですが読み取れませんでした。ガラス越しに撮影してみました

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「右側は構内略図及び要注箇所」」とあります。「停車場中心キロ程21K460Mと下に書かれています

 

 ここは旧国鉄時代に「スイッチバック」があった信号所なのです。周囲を見渡すと少し離れたところにスイッチバックの跡が残っていました。むろん現在は使用されていないのですが当時の面影を残したたたずまいがみられ、何とも趣深い風情?があります。雪に半分埋もれており全貌は明らかではありませんでした。チビスケの話ではこのスイッチバックは正式にはまだ「廃止」扱いではないそうですが、まあ今後使用されることも先ず無いでしょう。チビスケがこの駅を選んだのは「秘境駅」ではなく「スイッチバック」跡がまだ残されているということが主だったようです

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手前がスイッチバックの加速線跡

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でもその先は雪に覆われて見えませんでした


 夏に来ればスイッチバックの全貌は明らかになるのでしょうが、果たして再来できるかどうかははなはだギモンです

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ところでスイッチバックを求めて歩いていると行く手に見えたのは、、、

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なんと!腕木式信号機ではないですか!無論動作はしていないはずですがこんなところに現物が残っているなんて感激!

 

 ここではだんだんと雪が本降りとなりホームはうっすらと雪化粧をしているようになってきました。また次第に冷え込んできました。調べてみると気温は1度前後のようです。

cubicVR画像です(360度上下左右を見ることが出来ます。Apple以外のPCでは要QuickTime)

ホームからの風景1
ホームからの風景2

 やがて時間になり再び列車に乗り函館に戻りました。


お迎えの?列車がやって来ました 

 

 函館には5時半過ぎに到着。乗り換えまでの時間のあるうちに夕食を食べようとしましたが、なんと駅周辺にはラーメン屋以外の食べ物屋さんがありません。あるのは居酒屋ばかりです。駅ビルに「レストラン街」の看板が出ていたので行ってみましたが営業しているレストランは一軒のみ。結局、居酒屋で食事をすます羽目になりました。アルコールが飲めない私には、何となく違和感のあるものでした。函館をあとにして宿泊先の伊達紋別に向かいました。

17:07  普通函館行き

17:39 函館 19:14 特急北斗17号 札幌行き

21:18 (泊)伊達紋別

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わざわざ一旦函館に戻って再び乗り換えました

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本日の最終列車でした

本当は洞爺駅に宿をとりたかったのですが駅前に適当な宿が見つからなかったので伊達紋別に宿泊したのでした。考えてみれば洞爺駅近辺に宿泊するヒトは、洞爺湖観光が主だから駅よりも湖に近いところに泊まるものですものね!

 

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つづく