Vol. 51
2012. Jan.2
親子で四国一周鉄道旅(その 4)
2010年のお話です
チビスケは小学校を卒業し4月から中学生となります(2010年のお話です)。中学受験も終わり記念というわけでもありませんが親子で四国一周の鉄道旅行をすることになりました。さすがに四国一周ともなると1泊ではムリなので3泊4日の旅となりました。(そのため仕事を一日お休みさせて頂きました)
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2010年3月28日(日)
四国旅行三日目
6時半過ぎに起きる。朝食はホテルのモーニング。目玉焼き2個にベーコン、ハム。結構量がありました。
こんな旅だと朝はコンビニで済ますことが多かったりします。その中でホテルでモーニングが食べられるとホッとします
最初の予定では6時6分の普通列車に乗って高野川駅に寄る予定であったが、チビスケが朝がつらいとのことと、大した駅でなさそう(失礼)なので取りやめとし(なんと軟弱な、と思いつつも父も同意見でした)
8時7分発の特急いしづち1号に乗車となった。
特急いしづち一号
車内の半分が指定席で半分が自由席です
おかげで朝はゆとりを持って行動できました。予讃線の内子線(下の図の黄色いライン)を通って宇和島駅で普通窪川駅行きに乗り換える。ローカル色が強くなりいかにも田舎っといった風情となる。車両もキハ32という旧型ディーゼルカーでなかなかいい感じ。ここからは予土線となります
宇和島駅です
先頭には三脚を構えた少年がずっと撮影をしていました
扉はバスの扉みたいな開き方をします
松丸(まつまる)駅
結構移動しました
10時22分 松丸駅着
特にこれといった特色もない駅であるがわざわざ下車したのは「足湯」があるからです(チビスケの選択)。でも時間があったので近所を散歩すると川向こうには「道の駅」があり、こちらの方がよほどにぎわっていました。サービスでイチゴチョコとぜんざいをいただいてくる。駅に戻ってしばし足湯に浸かって過ごしました。チビスケも結構満足しているようでした。でもそろそろおなかが空いてきました
ホームから見上げると「足湯」の文字が
駅舎は多用途施設のようです/右側の写真では右手が路線、川の左側に見えるのが「道の駅」です
道の駅に寄ったところ「ぜんざい」サービスを受けてきました(おかわりが欲しかったりして)
鉄道の駅よりもこちらの「道の駅」のほうがにぎわっていました
駅に戻って2階にある「足湯」につかります
11時18分松丸発
出目(いずめ)駅
松丸駅からひとつもどります
11時25分
出目駅(いずめ)着
特に目的はなかったのですが時間にゆとりがあり名称がおもしろかったので寄ってみることにしました(チビスケによる)。国道が併走している無人駅です。となりには旅館がありますが、すでに営業していないような雰囲気でした。お昼ごはんを調達しようと思っていましたが周囲には商店などは無く、買い物などはできませんでした
かつてはこの待合の裏に木造の駅舎があったようです。写真にある不自然な階段がその名残と思われます
東京に戻ってから調べてみると、かつて四国にはたくさんの木造駅舎があったようですが国鉄からJRに変わったときに多くは取り壊されてしまったそうです。この出目駅もそのひとつのようです。確かにほとんど利用者もいない駅に維持費のかかる駅舎を残しておくのは費用対効果の点からも問題があるかもしれませんが今なら逆にそれを売り物にするということが出来ないこともないような気もしますが、、、。
ローカル線の駅前には大概床屋さんがあります
駅前にあった旅館。現在は廃業しているようです。おそらくかつては「商人宿」として営業していたのではないでしょうか?
駅のすぐ側にある人家は朽ち果てていました
12時11分 出目駅発
海岸まで一気に駆け抜けます!
ここで乗車した列車には「トロッコ列車」が連結されていました「十川(とおかわ)〜土佐大正(とさたいしょう)」までトロッコ列車が運用されていました
13時51分 窪川駅着
ここは乗り換えのために下車。お昼ご飯を探すがおにぎりとサンドイッチ程度しかありませんでした。仕方なくおにぎりを3個買い、これでしばしの我慢です。チビスケと二人で分けて少し我慢です→教訓!!特急列車停車駅、しかも昼間といっても食料が十分に調達できるわけではありません!
14時00分 窪川発
特急南風20号に乗り換えます。意外にも混雑しておりしばらくデッキというか乗務員室のいすにチビスケを座らせ過ごしました。
高知はパス!本当は観光目的で立ち寄ってみたかった気もしますが、、、
15時20分 後免(ごめん)駅着
お腹がすいております。ここで昼食をなんとかせねばと思いましたが売店はなく、駅前に食堂などもありません。それでも少し駅を離れるとスーパーマーケットを発見。お客さんたちは車で続々と来店しています。こちらは旅姿なので違和感を覚えつつ店内へ、チビスケと二人で試食品のマグロやステーキ肉をいただき、持ち帰り用の弁当をゲットすることができました。それぞれ400円足らずで駅弁よりもずっと安い!駅に戻りホームで二人で食べました
駅だけ立派
15時51分後免駅発
列車はゆっくりと走行します。しかも途中時間調整のために25分停車などもあり、かなり時間をかけて本日最大の目的地である「新改(しんがい)駅」に向かいます
時間調整のため停車した土佐山田駅
新改(しんがい)駅
16時40分 新改駅着
本日最大の目玉、新改駅です(しんかいではありません)秘境駅の一つであり、しかもスイッチバックのある駅です。坪尻駅と並んで四国の2大秘境&スイッチバック駅なのです。もう少し早い時間だったら他の「鉄」が下車したかもしれませんが、すでに16時半をすぎており下車したのは我ら二人のみ。ああいい気持ち
線路の先は茂みの中!
列車はスイッチバックをして進んでいきます
川のせせらぎとウグイスの声が聞こえてきます。人家らしいものは見当たりません
待合いがありますが簡素な造りで特徴らしいものはないようです。けれどもまめに手入れがなされているようでゴミなどが散乱しているようなことはありません。駅周辺もなにもありませんが、きれいに片づけられています。かつては駅前に商店が存在し、そこに業務を委託していたそうですが昭和62年(1987)に廃業すると同時に委託も無くなったそうです(Wikipediaより)
扉はないようなので野宿には向きません?
駅のすぐそばにあった倉庫のような建物
事務室?の様子をカメラのレンズを窓ガラスに押し付けて無理やり撮影して見ました
本線を特急列車が通過しまあす
上下左右360度見ることが出来る新改駅のCubicVRです(画像をクリック,要QuickTime)
スイッチバックを行う箇所の線路の複雑さ!!
駅のそばに使用済みと思われる交差部の線路が打ち捨てられていました
少し散歩してみました。立て札によると「武田勝頼の墓と伝えられる」モノがこのあるそうです。興味がありましたがいかんせん時間がありません
ウグイスがしつこいくらいに鳴いています。谷の下の方には作業場らしきものがみえ、煙突からうっすらと煙が上っていました。 正面の山肌には桜が満開で何ともいえない心地よさでした。時間がたつにつれ徐々に薄暗くなってきました。もっと早い時間に来ればもっと楽しめたであろうに、こればかりは仕方がないと思いつつ駅を離れました
日没が迫ります。ああ残念
左の写真は反対方向へ向かう列車。我々が乗車するのは珍しく2両編成の列車でした。スイッチバックなので駅から出発する列車は上下線とも最初は同じ方向に向かいます
それにしても到着した列車に乗り込むと他の乗客からは「全く、こんなところから乗り込むなんて物好きな奴もいるもんだ」といった視線を感じるのは気のせいでしょう
新改 18:25発 普通阿波池田行き
大杉 18:52着 19:10発 特急南風26号岡山行き
乗り換えのため一旦下車します。日中来ればそれなりに面白い駅なのかもしれませんがすでに真っ暗ですし寒いので待合に引き篭っていました
すでに暗くなり、なにがなんだかよくわかりません。寒くて待合にこもっていました
車内はガラガラ
阿波池田 19:45着 19:49発 特急剣山12号徳島行き
昨日に引き続き再び阿波池田
再び阿波池田で特急列車に乗り換えて徳島駅に向かいます
有名な「大歩危(おおぼけ)、小歩危(こぼけ)もパス!徳島線も駆け抜けて徳島駅に行きました
地図を見ると昨日訪れた「坪尻駅」はすぐ近くです。四国をほぼ一周したことになります
徳島 21:01着
宿泊も今日が最後なので夕食はちょっとゼイタクに回転寿司を食べました(どこがゼイタク??)チビスケの中学進学のお祝いも兼ねています??。
ああくたびれた、楽しかった、おやすみなさあい
新改駅とは別世界です