分類不能項目


Vol. 49

2011. Dec. 11

親子で四国一周鉄道旅(その2)


2010年のお話です

チビスケは小学校を卒業し4月から中学生となります(2010年のお話です)。中学受験も終わり記念というわけでもありませんが親子で四国一周の鉄道旅行をすることになりました。さすがに四国一周ともなると1泊ではムリなので3泊4日の旅となりました。(そのため仕事を一日お休みさせて頂きました)

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2010年3月27日(土)

鉄道旅二日目

6時半頃起床

この宿はビジネスホテルですが時間もいくらか余裕がありモーニングを食べていくことができました。

7時半近くに宿をでて高松駅に

いわゆる「ゆるキャラ」の「ひょこたん」です

駅前には「親切な青鬼くん」が鎮座していました

さすが香川!ホームにも「うどん」の看板が、、、


琴平(ことひら)駅

7時54分

普通琴平駅方面に乗車

土曜日の朝ということもあり空いています

8時56分 琴平駅着

こんぴら様で有名な琴平駅です

駅舎が何ともすてきな感じです

奇抜なデザインの駅舎です

広ーい構内

広々としたホームはかつてはにぎわったであろう昔日の風景を思い浮かばせてくれます

古い駅舎なので建物財産標を探すとありました!

大正11年10月1日とあります!西暦で言うところの1922年ですね


坪尻(つぼじり)駅

9時20分 普通阿波池田行きに乗車

キハ54系というディーゼルカーです。ガラガラではなくそれなりに乗客が乗ってきます。みると「鉄」っぽい乗客もちらほら。もしも何人も目的の駅で降りられたらなんだかいやだなあと身勝手な考えが浮かんできます

ローカル線ではよくみられるワンマン運転の列車です

9:52分坪尻駅着

駅の周囲には人家はおろか自動販売機もありませーん?

今回の目玉の一つである「坪尻駅」です。山の中にあるため普通列車はスイッチバックをしないと入線できません。

特急列車は右側(本線)の線路を一気に通過します。普通列車は写真の右手側で一旦バックをしたりして坪尻駅に入ります

左側の線路が本線です。坪尻駅に入るためには奥にある分岐線にて進路を変更する必要があるのです

ほかの「鉄」も下車するのかと不安になりました?が下車したのは我ら親子ともう一人の大きな虫取り網を持った中年の方のみでした。

話しかけてみると昆虫採集が趣味だそうです。今回は下見に訪れたそうです。何でも香川にお住まいだそうで、香川県でほかの地域は乾燥がちなのに、この坪尻付近は適度に湿度があり様々な昆虫が採集できるとのことでした。

線路を挟んで左側におられるのが昆虫採集趣味の方。手に持っている白い丸いものが捕虫網です。ちなみに右端は私です

天気も良くポカポカと暖かく気持ちがよいです。ホームにたたずむとどこからか川のせせらぎと思われる音が聞こえてきます。またウグイスの鳴き声も聞こえます。深山幽谷とはこういうことを指すのであろうかなどと思ってしまいます。

改札?には「おつかれさま」の看板で癒されます

駅前広場??

広場には「マムシ注意」の立て札が、、、

写真だとわかりにくいのですが、つきあたりが山に登る道になります

一緒に下車した方は次の列車に乗車されて去っていきましたが我々はせっかくの機会でもあるし、もう一本列車を待つことにしました。(と、いうか最初からその予定だった)

左右上下360度見ることが出来るCuvicVRです。少し重いですが興味のある方は上の画像をクリックしてください(要QuickTime)

 チビスケと周囲を散策します。駅からは2本の道がでています。どちらも未舗装で人一人が歩けるくらいの幅しかない「山道」です。落ち葉などがつもり自転車の走行も困難かと思われます。まずは駅舎側の道を歩いてみます。急な坂の山道でうっかりすると転落しそうな険しい道です。10分ほど歩いてみましたが延々と険しい道が続くので途中で断念。引き返しました。

ずっとこんな感じです。15分くらい歩くと一軒人家があるらしいです

見下ろすと駅が小さく見えました

 

 駅に戻って「いいなあ〜」と言っているとチビスケが「もう十分見たからいいよ」 などとたわけた事を言い出しました。

全く自分で「坪尻駅に行きたい」と言い出したのに、よくもまあしゃあしゃあとたわけたことを!!!

といっても列車が来るまで一時間くらいあります。それでは駅の反対側の道路に行ってみよう!ということになりました。

一休みしてから今度は線路をわたってもう一本の道路?というか山道を登ります

一応、踏切がありその向こうには一筋の道が、、、

駅からのすぐのところに廃屋がありますがあれ果てております

山道を登っていくとだんだん道は険しくなり倒木で道が塞がれたりしています。それを越えてさらに上っていきます。チビスケの話ではこの山道は国道に通じているとのこと。確かに上っていくと自動車の音が聞こえてきます。やっとの思いで上っていくと15分くらいで国道にでることができました

道はずっとこんな感じです。冬は歩きたくないですね

 国道には「坪尻駅まで600m」という標識がありましたが、その入り口はガードレールの隙間であり、誰もここが駅への入り口とは思わないでしょうなあ、、。

手前のガードレールの切れ目が坪尻駅への入り口です

確かに600mかもしれませんが山道ですし自転車も走れないような荒れた道です

 道にはバスの停留所もありましたが1日に数本停車するだけであり、周囲に民家もないので実際にバスが停車するのは希なことなのでしょう

上の写真の標識の下にバスの停留所があります。プレートは無残にも割れて落ちていました

ガードレールの切れ目から降りて駅に戻ります

「ただいま〜」と言いたくなりました

トータル2時間半の滞在はあっという間にすぎてしまいました。

12時33分坪尻発

坪尻から乗車したのは我々親子だけでしたが、入れ違いに二人の若者が下車していきました。きっと物好きな「鉄」なんだろうなあ、、

画面左手からやってきた列車は駅を通りすぎて右奥で一旦停車します。そうして再びバックしてポイントを切り替えて駅側の線路に入線します。

これぞスイッチバックです

つづく