Vol. 25
2008/April / 27
親子で銚子電鉄全駅下車(後編)
親子で全駅乗下車の後編です。基本ルールは「駅に到着したら、一旦下車して乗車して来た電車には乗らない(折り返しはのぞく)」ということです。
11:09君ケ浜到着
下車したのは我ら親子のみ。
以前は「アーチが出迎えてくれる駅」とのことでしたが、あららアーチの上部はなくなっており単なる4本の柱となっておりました。これも安全性確保のための処置らしいです。なんでこんな半端な作業なのかなあ?きっと予算が足りなかったんでしょうと勝手に納得しました。待合室が無いので雨のときは傘が必要です
従来あったはずのアーチは天井部分がなくなり単なる柱が4本あるだけでした.右の写真が以前の姿です(銚子電鉄のホームページより)
いい味を出しています!気に入った!
待合室も無く、雨が降ったらぬれてしまいます!夏場は海水浴に利用する方で少しはにぎわうらしいです。なんだかほんとにひなびていてとっても素敵!線路には雑草が生い茂っとりのんびりした雰囲気がたまりません!!個人的にはとっても気に入りました。
水郷筑波国定公園だったのですね、右は駅前風景?
(チビスケメモ)
笠上黒生→君ヶ浜
君ヶ浜は駅舎がなく柱が4本しかない
待合室がなく雨や雪のときは逃げ場がなく傘をさすか、ずぶぬれになるしかない
近くには君ヶ浜海浜公園〔だったかな〕がある11:21分 君ケ浜出発 ふたつ戻って西海鹿島へ
11:25分 西海鹿島(にしあしかじま)到着
ここも無人駅
テツ!と思われる数人が下車!
小さい待合室がぽつんとあるかわいい駅。でも結構周囲には人家もあるし道路も並走しています。駅前にはなぜか「売り地」の看板!徒歩零分駅前一等地!?でも果たして売れるでしょうか??電車の都合で数分しか滞在しませんでしたが、なかなかの?駅でした
トイレは無くても自動販売機はあります
西海鹿島駅全貌!すぐ後ろには民家があります。左手前の電信柱の下には「売り地」の看板がありますが果たして購入希望者はいるのでしょうか?またいくらくらいなのでしょうか?右に背中を向けてたっているのは私です(チビスケ撮影)
(チビスケメモ)
君ヶ浜→西海鹿島(にしあしかじま)
西海鹿島は無人駅である待合室しかなく駅舎はないと等しい
周りは人家と畑しか見当たらなかった
11:29分西海鹿島出発 四つ下って終点の外川まで
11:37 外川(とかわ)到着
ここが銚子電鉄の終点の駅です。以前は観光客は一つ手前の「犬吠駅」で降りてしまい、この駅で下車する人はほとんどいないとのことでしたが最近はこのひなびた駅舎が人気なのか結構皆さん下車しておりました。
なんと言っても、この古い木造の駅舎がすばらしい!日曜日のためか人が多かったですが平日などに来たらきっと雰囲気をもっと味わえたことでしょう
駅名は「とがわ」らしいですが駅の看板には「とかわ」とあります。さて?
ちょっと歩くともう海です。でも堤防に遮られて太平洋を一望とはいきません。でも生活のにおいがぷんぷんして好ましい雰囲気です。
こんな廃屋に惹かれてしまう私って何??
道の突きあたりが外川駅です
(チビスケメモ)
西海鹿島→外川(とかわ)
銚子電鉄の終着駅有人駅である昭和時代の生き残りみたいな駅舎である
近くには海があるので行ってみたが堤防が邪魔でつまらなかった
駅舎内に自販機あるのでそれだけ光っているようだった
利用者は地元の人とテツぐらいらしい〔2回も行った〕
12:14 外川出発 三つ戻って海鹿島へ
12:21 海鹿島(あしかじま) 到着
うわあ!!なんだこの人々は!!
皆さんカメラをお持ちです。撮りテツの集団か?訪ねてみたらプロのカメラマンと一緒に銚子電鉄を撮影するというイベントとのことです。よく見るとそれほどの人数ではないのですが、ここ海鹿島駅ではホームから人があふれるように見えました。次の電車がホームに近づいてくるときにガイドの方が「皆さんホームの前に出ないでください!!人がたくさんいると運転手が怖がりますから!!」と叫んでいました。確かに電車はノロノロとゆっくりゆっくり来ました。まあシャッターチャンスを提供するためにわざとゆっくり入線して来たとも考えられますが。
あまりの人だかりに駅はじっくり観察できませんでした。無人駅ですが駅舎はしっかりしており、そうした意味ではグレードが下がる??
デジカメ撮影会の方々、さらに駅舎の中、駅舎の向こう側にも大勢の人がひしめいておりました。
駅の外にも大勢のデジカメ撮影会の方々がおられました
改札口の手すりは腐食しており、もうすぐ壊れそう!
(チビスケメモ)
外川→海鹿島
海鹿島は無人駅である〔理由は本銚子と同じ〕
たまたま銚子電鉄のデジカメ会がいたので邪魔だった→〔失礼しました〕
古井戸があったらしいが↑がいたので見えなかった12:27 海鹿島 出発 ふたつ下って犬吠へ
12:32 犬吠(いぬぼう) 到着
銚子電鉄最大の観光地?である犬吠駅へ、駅名は「いぬぼう」ですが車内アナウンスでは「犬吠埼」と従来の名称で呼んでいました
銚子電鉄に似合わない?駅名表示
ホームは単純なものでしたが駅舎はそれなりに凝って作られています。
改札をくぐると土産物屋さんがいくつか並んでいます。ここで一日乗車券についていた「ぬれ煎餅一枚交換券」を使って「ぬれ煎餅」をいただきます。当然のごとくおみやげにも購入しました。このぬれ煎餅、初めて食べたときは「なんだこのセンベイは湿気っているぞ!」と思ったものです。しょっぱくておいしいですが体には良くないだろうと思いつつも食べてしまいます。
奥が駅舎、右側は廃車になった車両を利用した軽食喫茶です(画像をクリックするとCubicVRをみることができます)
駅の外はいかにも「観光地」といった雰囲気です。廃車になった車両を利用して軽食が食べられる施設があったりします。
ふと見ると脇にかつて「花時計」と思われる残骸発見。なぜかこうしたものに惹かれてしまいます。
今はもう動かない犬吠駅の時計♪、、、
(チビスケメモ)
海鹿島→犬吠
ぴかぴかの駅つまらない駅舎なので〔失礼〕あまりお勧めできない
ここで弧回手形←(注)こまわりてがた=フリー切符のことについている1枚サービス券をせんべい屋にわたせば
せんべい1枚無料でついてくるここには車両を改造したレストランが
あるのでここはオススメできるさらにIKKIてつ編集長が作った
模型もおいてある←(注)漫画「鉄子の旅」が連載されていた雑誌の名称。編集長自身もテツであり、外川駅のジオラマを作成し、それが飾られているのですちょっと話は横道にそれますが
この車両は元々地下鉄銀座線を走っていた車両を改造したものだそうです。見慣れぬ塗装は「鉄子の旅」の出版社である小学館がスポンサーとなって特別塗装となっているそうです。銚子電鉄では新型車両ですがそれでも製造から数十年を経ています
この車内はすべて「鉄子の旅」の広告で埋め尽くされておりました
よく見ると「銚子電鉄スペシャル編!」を見ることが出来ます。この作品を見ることが出来るのは、この銚子電鉄車内か、限定本だけだそうです(クリックするとQuickTimeで、ざっと眺めることが出来ます。著作権の関係もあるので一部のみです)
ちょうどお昼だし、せっかくここまで来たのだから観光もやろう!と犬吠埼まで歩きます。でもちょっと雨が降って来ました。
銚子観光の定番!犬吠埼!
駅巡りといっても、やはりここは素敵なところです!
やっぱり犬吠埼のシンボル?は灯台でしょう!
さて、案外早く駅巡りも出来て、残るは仲ノ町ただひとつ。このままでいくと帰りの東京行きの電車まで2時間ばかり時間にゆとりができます。
ここで父子の意見の対立発生!
私は時間もあることだし、犬吠埼には「日帰り温泉施設」が多数あります。チビスケに「日帰り温泉にでもいって、のんびりしょう」と提案したところ、、。
「仲ノ町駅には車両基地があり、そこが見学できる。きっと車両基地見学は2時間くらいかかるかもしれないから、温泉なんかにつかっていたら見学が出来なくなる!」と主張します。
あのねー、こんな小さな(失礼)鉄道会社の車両基地なんて小さいものなのよ!JRの浜松の新幹線の車両基地(JR浜松工場)などと比較しては駄目なのよ!!とこんこんと説きますがムダでした
あきらめて駅に戻ります。雨もぽつぽつ降って来ました。
もうここまで来れば時刻なんて、あまり気になりません。せっかくなので電車はさらに一本待って、なんと時間もゆとりがあるのでチビスケは再び「外川駅」に行こうと言い出しました。それも良かろうとトコトコと下り電車に乗って再び外川駅に行きました。そこで20分ほどのんびり駅を味わって、適当に電車に乗って一気に仲ノ町に行きます。
2度目の訪問、後ろが駅舎です。 ↑ 駅内部
「職員以外通行禁止」だそうです
さて、20分ばかりぷらぷらした後、再び電車に乗っていよいよ最終の「仲ノ町駅」へ向かいます(もう時間はテキトーです)
本当はこうなるはずだったのですが、なぜか外川まで戻って再び電車に乗って仲ノ町駅に向かいました。
何時頃か忘れましたが 仲ノ町駅到着
ここも可愛らしい駅です。周囲は醤油工場です。駅ははっきり言って駅というより物置みたいな駅です。でもしっかりと駅員さんがいます。無人駅ではありません!!どうやらここから「ぬれ煎餅」を出荷しているようです。
青い電車の方はもう車両基地です
で、チビスケの騒いでいた車両基地は?と探すと何ととなりの待避線かと思っていた場所が目的の場所でした。入場券を出札口で求めますが、特に入り口がある訳ではなく、ホームを降りて構内を歩いて行くと現場を見ることが出来るといったものです。なんだか勝手に作業場に入り込んでいるような錯覚に陥ります。
整備車庫内部です
まあ車両は置いてありますが動いているわけでもなく見通しも良いので安全といえば安全です。チビは大喜びで歩き回っていました。でもどうみても数時間も見学に時間が必要とは思えません!!
↑ 「団体」の文字は手書きです
↑これ元銀座線の車両だそうです
銚子電鉄のシンボル?でもある「デキ3」、なんと大正時代の電気機関車だそうです。未だに現役です(この画像をクリックするとCubicVRの画像が見られます)
(チビスケメモ)
犬吠→仲ノ町
銚子電鉄全駅下車した駅まわりは醤油工場であるがにおいはしない
仲ノ町には車庫があり150円で見学できるので見学をした
見学をすると記念切符がもらえる。車庫にはデキ4や301や
桃太郎電鉄塗装の1001や復刻版青色塗装の702が入線していた
銚子⇔仲ノ町間はなぜかタブレッドを使わないらしい
あちこちのぞいて写真をパチパチ撮影したりしましたが、時間は半端に余っています。さてどうしようと思っていたらチビスケが「もう一度本銚子駅に行きたい」と言い出しました。まあ時間も良かろうということになり再びも本銚子に行き、今度は時間もあるので周囲を散策したりしてぼけーっとしていました。跨線橋から眺める電車は桜の木の下をくぐり、とてもほのぼのとした雰囲気でした。
跨線橋から銚子方面を見る
さあ、この電車に乗ってお家に帰ろう!
銚子駅に戻りましたが、銚子駅が何と大きな駅にみえたことでしょうか!?でも味わいという点では劣ります
この銚子電鉄、今までに何度も廃止の危機に直面して来ましたが、なんとか生き残って来ました。これからも末永く活躍してもらいたいものです
(チビスケメモ)
銚子→東京
しおさい14号
どちらも自由席
おまけ
1号車〜3号車 自由席
4号車 指定席〔グリーン車〕
5号車 指定席
6号車〜9号車 自由席
行き停車駅 錦糸町 千葉 佐倉 八街 成東 横芝 八日市場 旭 銚子
〔東京始発の場合〕
帰り停車駅 旭 八日市場 横芝 成東 八街 佐倉 四街道 千葉 錦糸町 東京
〔秋葉原 新宿→しおさい16号の場合〕 ↑
〔成東 佐倉始発の場合停車〕
終わり
2008年3月30日現在