分類不能項目


Vol. 18

2006/July/6

楽しい工作教室ーその2


最近,チビスケと一緒に鉄道模型を組んでいます。知人のおこちゃま(A君、小学4年生)も同じ模型を作っていましたが、うっかり私が「うまくいかないのだったら,私がやってあげようか?」と口を滑らせたら,本当に手伝うことになりました。元々こうしたことが嫌いでないので思わず熱中してしまいました。自己満足の世界ですが流れを書いてみました。

受け取って,窓ガラスをとって,分解した状態。懐かしの丸ノ内線の車両です。Nゲージというやつで車輪間隔がたったの9mmです。

台車に塗装ムラがあるのはA君が黒塗料を持っていなかったので代わりにマジックで塗ったためです。「無いものは工夫する」という姿勢がいいなあ。後ろのボールペンと比較するといかに細かい部品かお分かりかと思います。

これをA君が作ったのは小学校3年生のときだそうです。親の助けなしに作ったそうで、とてもすごいと思いました。自分自身が,その年齢のときにはとてもこんなに作れなかったでしょう。

まずは分解します。横の白線を表すシールをはがします。はみ出した接着剤の痕や、うまくできなかったと思われる窓枠の黒塗装。でもこういう苦労の痕って好きだなあ。

ところが事件発生!

うっかり油断したら台車と車体をはずすときに車体の側面が割れて欠けてしまいました!!!

でもあわてません。破片を拾って,再度接着剤でくっつけます。段差はパテを盛ります。

歪んだところ、窪んだところ、キズのあるところにパテを盛ります。それにしても今の模型用のパテは優秀です。

その後は紙ヤスリをかけて、表面を平滑にします。その後、確認のためにグレイをスプレーして、改めて表面のチェックをし、問題のあるところは再度ペーパーがけしました。このときに窓枠の歪みなども修整します。

惜しげも無くスプレーを使いますが、私が子供の頃はカラースプレーは一つ確か200円でした(昭和40年代半ば)。当時の私には高嶺の花で買うことが出来ませんでした。ちなみに瓶だと当時ひとつ50円でした(それにしてもなんでこんなことを覚えているのでしょう??)

一応納得したところで全面を白に塗ります。これは発色をよくするためと側面の白帯の表現目的です

マスキングテープとデザインナイフを使ってマスキングします。自分が子供の頃はデザインナイフなんて存在も知らなかったし,マスキングテープも手に入らず,セロテープで代用したものです。

マスキング保護のために,さらに上から白を吹き付けます。

乾燥したら、丸ノ内線のカラーである赤を吹き付けます。

テープをはがすこの一瞬が何とも楽しいです。とりあえず、まあまあうまくいきました。ヘッドライトを塗ったりします。

一番大変なのが,インスタントレタリングを貼付ける作業。白帯内のサインカーブを転写しますが,なかなか上手にできません。出来上がったら表面保護のため半つや消しのクリアを表面に吹き付けました。こんな技は子供の頃は知らなかったなあ。

窓ガラスは0.5mm厚の透明プラ板から切り抜いて中から接着します。固定のために安全ピンを使ったりしました。

台車は分解して黒で再塗装し組み上げて

これで一応出来上がり

まだ隙間があったり、段差があったりしますが,私の技術と根気ではこれが限界?

A君よろこんでくれるかなあ?

塗装している最中の写真など掲載しようとしたのですが,両手が塞がってしまい塗装中の写真などは撮影できませんでした。それにしても今は工作道具が豊富であり,本当にすごいものだと感動した次第です。