塩分摂取に関して  

過去発言集 その3


 

最近、歳のせいか物覚えが悪くて困ります。
夏井先生のHPを見なおしてみると、以前の私の投稿分がしばし見受けられますが、自分自身が投稿していたことを忘れていて「おお!こんなことも言っていたんだなあ!?」と感心することもあります。そこで整理を兼ねて以前の投稿した文章を適宜書きなおしてこちらで掲示してみます(手抜きともいう)

その2

2012/7/10投稿分より改訂

世間というか特に循環器科では「塩分制限が大事、大事」と昔から強く言われております

ところがこの真夏のクソ暑い時期は「熱中症を防ぐには塩分も大切ですよ」と喧伝されています。

今回は塩分のことに関して考えてみました(あくまでも思いつきですが)

東北地方は従来塩分摂取量が多く、そのために高血圧症の方が多いように言われてきたと思います。
それじゃあ、なぜ塩分摂取量が多いかというと従来から言われているのは「寒さを凌ぐためには塩分を多く摂る必要があった」というものです
例えばここ

まあこれはこれで良いとして
さらにつっこむと「寒さを防ぐのに塩分摂取が有効である=塩分感受性があるヒトが寒さをしのげる」と考えて良いのかもしれません
しかし「塩分感受性がある」ということは「高血圧症になりやすい」ということになるのかもしれません。

本題はここからなのですが、近代までの長い時間の経過の中で逆に「塩分感受性のない人間は、十分な栄養を取れない環境下では寒冷地では生き延びれなかった。すなわち子孫を残す年齢まで生存できないことが多かった」と考えることはできないでしょうか?そうやって「塩分感受性の遺伝子を持たない個体」は淘汰されて「感受性のある個体」が生き延びたとも考えられないでしょうか?おそらく戦前までの東北地方の方は「塩分感受性」のある方が多数を占めていたのではないかと推察できるかもしれません

そのため東北地方には「高血圧症の患者さんが多くなった」とも思えるのですがいかがでしょうか?東北では昔は50歳前後でいわゆる脳卒中で亡くなられた方が多かったように聞きますが、それはとりあえず50歳くらいまで生存することを考えた場合には「塩分感受性」であることが必要であったのかもしれないと考えてしまいます。要は70歳以上生存することよりも50歳前後まで確実に生存することが必要だったのではないでしょうか?そう考えると「塩分感受性遺伝子を持つ」ということは栄養状態の良くない寒冷地で生活するのには必要なことだったのではないかと思います。

 十分な栄養を取ることが出来ない寒冷地で50歳くらいまで生き抜くためには塩分をとることが必要だったのではないでしょうか?その代償として中年以降に高血圧症となってしまったと考えることは出来ないでしょうか?

 塩分感受性遺伝子があるかどうかは調べられるそうですがコストがかかるのが欠点です。個人的にはきっと東北地方の方々と温暖な地域の方々とを比較するときっと東北地方の方々の方が優位に塩分感受性遺伝子を有する頻度が高いのでは考えています。

誰かこんな実験をやってくれないかなあ、、、

上記は2012年7月に書いたものに加筆したものです。wikipediaによると日本人は約半数が塩分感受性があるといわれているそうです。逆に言うともしかすると日本人の半数は塩分制限をしても血圧に関してはメリットはないのかもしれまえん