近年、高齢者の健康を守るために推奨されている「帯状疱疹ワクチン」。このワクチンに、もう一つの大きな健康効果があるかもしれないことが、医学専門誌『Nature』に発表された研究で明らかになりました。
なんと、帯状疱疹ワクチンの接種が、将来の認知症の発症リスクを減らす可能性があるというのです。
この研究では、大規模な集団データをもとに分析が行われ、帯状疱疹ワクチンを接種した人々は、していない人に比べて認知症の発症率が有意に低かったという結果が得られました。ワクチンがどのように脳の健康を守るのか、そのメカニズムにはまだ研究の余地がありますが、ウイルス感染の予防が脳の炎症や神経細胞への悪影響を防ぐ可能性が示唆されています。
認知症は、加齢に伴って誰にでも起こりうる病気ですが、生活習慣や医療によってそのリスクを減らすことが可能です。
帯状疱疹ワクチンは、50歳以上の方を対象に推奨されており、帯状疱疹そのものの予防はもちろん、将来的な認知機能の低下を防ぐ一助になる可能性があります。
健康な将来のために、ぜひこの機会に帯状疱疹ワクチンの接種をご検討ください。
あなたの「今日の選択」が、10年後の「心と体の健康」を守ります。