@@@


その1
世界の怪獣
秋田書店刊(1967頃)

シリーズ第1弾?は、かの迷著「写真で見る世界シリーズ 世界の怪獣」です。1968年ごろに購入したものです。

 はたと気がついたのですが、この著者はかつて「恐怖の心霊写真」などの心霊物で有名だった故・中岡俊哉 氏なのですね。この方は調べてみると一体本業は何だったのであろうかと理解不能な方だったのですね

 当時は下り坂とは言え、まだ怪獣ブームであり私はタイトルに惹かれて買ったものと思われます。

ところが!!!この本は「写真で見る世界シリーズ」と銘打っているのに

写真が一枚も無い!

というものすごさなのです。


私は当時、ゴジラとかウルトラマンに登場する怪獣などが出てくるのかと期待していましたが、当時有名だった怪獣は一匹も登場しないという代物でした(著作権の問題でもあったのでしょうか?でも当時は著作権という概念はまだ希薄だったような気もします)


大体、見開きの唯一のカラーページも写真ではなく絵です。しかも「怪獣」ではなく「恐竜」の世界です

@ @ @

内容はこのように聞いた事もないような、でもどこかで聞いた事のあるような訳の分からない記事のオンパレードです。怪獣らしきものもなんだかかなり怪しげな姿形をしております。

@ @ @

しかも「宇宙怪獣ベスト10」という訳の分からぬコーナーもあります。初めて目にするような怪獣(宇宙人?)が出てきます。一体どうやってベスト10を決めたのでしょうか?

@ @ @


記憶では、こんな本を買った事をたいそう後悔したような気がします。よほど処分してしまおうかと思いましたが、なぜか今まで無くす事もなくまだ手元にあります。


@ @ @

追加補筆

その後なんとなく調べていたら、けっこうこの本はいわゆる「トンデモ本」として有名?なようです。オークションなどでもけっこういい値段で取引されているので、中には数万円の価格が付けられている事もありました(思わず物好きな人もいるものだと感心したりして、、)

 保存程度は良好でカバーもあり破れ、シミなどはありません(あまり熱心に読まなかったので)。しかも見直したら初版本です!これは価値があるのかなあ?でもこの本はきっと人気が無かったであろうから増刷された事もなかったのかもしれませんが、、、。

1967年5月5日初版発行とあります。でも果たしてこの後増刷されたかは不明です。「この本をよまれたみなさんへ!」とあり良心的なお言葉が並んでいるのがむなしく響きます。今だったら絶対苦情の手紙を出していた事でしょう!!!!

@ @ @