院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです


院長のひとりごと その90

December25.2016
 

 こんにゃく問答

 

少し前の話になります

ある日の出来事

某施設で診療中の患者さん。どうにも色々な意味でお手上げ状態となり入院も視野に入れて某病院に依頼する事になりました

いきなり送り付けるなんてことをしてはいけません。きちんと紹介しなくてはなりません。
事務所で看護師さんに電話番号を調べてもらいつつ電話をかけます

「もしもし○×病院ですか?こちらどこどこの誰々ですが、こうした症状の患者さんを紹介したいのですが、、」と電話をかけたところ
先方は
「申し訳ございませんが、当院は既に診療中の患者さんに関しては受付けますが、そのような症状を訴える新患の診察は行っておりません」とすごく丁寧ですが、お断りのお返事
電話を切りましたが、よく考えると「紹介の患者はみない」とはなんとも理解したがい

おかしいなあ?と思っていると

隣にいる看護師さんが
「先生、医療連携室があるからここに電話したら?」との提案

そうだそうだ、と電話をかけます
すると、なんともブッキラボウな声で先方は「もしもし」と一言
こちらが「もしもし○×病院ですか?」
と尋ねると、ひとこと
「ちがいます!」とのこと
あらら番号違いだわ、失礼しましたと謝って電話を切ります

再度、番号を確認して慎重に電話をかけ直します
今度こそと思い
「もしもし○×病院ですか?」と言うと

「違います。ウチは××病院です」
と非情なお返事。

へ!?よーく見ると何と病院を間違えて電話しておりました。
病院の名前が一字違いで全く別の病院に電話をかけていたのでした
一番最初に電話をかけたときは、先方はきちんと病院名を名乗っていたので私がキチンと確かめておらず聞き逃したのでしょう(似たような名称なので間違えやすかったと言い訳します)

看護師さんは「あははーッ、間違えちゃった!」 と明るく笑い飛ばしております
こちらもつられて大笑い。我ながらアホじゃ

あらためて電話をかけなおし、無事予約がとれました
まったくも年末にもなって相変わらずどこか抜けているんだなあと我ながら呆れる毎日でした

 

ちなみにその患者さんは受診したところ即日入院となりました

素直に喜べない一件でした