当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです
院長のひとりごと その87
April.9.2016
人にはそれぞれ心に宿している「音楽」というものがあると思っています。
それがどのようなジャンルのものかは、その人それぞれのものであり、他人にとってはなんでもない音楽が、その人にとってはかけがえのないものとなるのです
と、カッコいいことを書きましたが私の場合、忘れられない「名曲」というのは次のものなのです
そうです!なんとNHKが1960年台から80年台半ばまで天気予報の時に使用していた音楽なのです。
ずっとずっと探していましたが、古いことでも有り曲名もわからず途方に暮れて?おりました。
ところが先日、ふとしたときにYouTubeで見つけ出しました
作曲者は「湯山昭」とのことでした。曲名はわかりませんでした
再生してみると、まさにこの曲!
ああ!頭のなかには当時の情景が浮かび上がります。
なぜにこんなものが心に深く刻まれているかというと、想像するに私の幼少期から既に使用されていたようです。正午前に放送されていたもので、おそらく夏休みなどの間、自宅にいる間聞こえていたはずなので頭に刷り込まれたものと思われます。
今でも覚えているのは中学生か高校生の頃、風邪を引いて学校を休み自宅で寝ていたところ、お昼ごろにこの曲が流れていることに気がついたことが有りました。この時は「ああ、子供の頃によく聴いた曲だが、まだやっていたんだなあ」と何とも懐かしい気持ちになったことを覚えています。
思い出してみると、当時お昼前のNHKの放送で、天気予報をやれば必ずこの曲が流れていたものです(ただし関東地方に限ったらしい)。従ってイヤでも記憶に残るはずです。
見てみると、この曲が天気予報に使われなくなって、既に30年くらい経っているようです。
ということはこの曲が刷り込まれているヒトビトというのは、おそらく40代以上の方々なのでしょう。
当時の放送では今のような華やかな図解などはなされずに自然の風景をバックにして各地の天気情報がテロップで流れ、それに合わせて解説が淡々となされるというものでした。
YouTubeではテレビの天気予報と書かれていますが、ラジオでも使われていたような気がするのですが私の記憶違いでしょうか???
それにしても私の心に深く刻み込まれた音楽が「天気予報のバックミュージック」というのもなんだか情けないような気がしないでもありません。でもまあこの曲を聞くと幼少期から青春期までの様々な出来事がフラッシュバックのようによみがえり、何とも切ない気分になることは間違いのないことなのです
この曲を探し求めて10年位経ちましたが、ふとしたきっかけで見つけた時は嬉しくてたまりませんでした。皆さまにもこのような経験はお有りでしょうか?
この曲がYouTubeから削除されないことをひたすら願う日々でございます