院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです


院長のひとりごと その83

December.31.2014

三大巨頭との対談
 


今年も本日でおしまいです。


 私はかねがね湿潤療法の夏井睦先生認知症の河野和彦先生糖質制限の江部康二先生を現在の三大巨頭と勝手に思っております

 夏井先生、江部康二先生は今までの医学常識を根底から覆す、まさしくパラダイムシフトであり
河野和彦先生はパラダイムシフトというか、ご自身でコツコツ築き上げてきた体系を広く公開し従来、漠然としていた認知症治療に対し一筋の光明をあてたブレークスルー的存在と思っています。
三者ともそれぞれの「権威ある方々」からはイロイロ批判もあるようです。

 しかし「権威ある人々」からは「それじゃあどうすればよいの?」に対して具体的な方向を示されることはまず無く、たいがいは「長期的な安全性が不明である(それじゃあ今の治療法は長期の安全性は確立されているの?)」とか「今までの常識からは考えられない(考えなおしていないだけじゃないの?)」、「薬の適用量、適用疾患から外れている(適用などを考えなおすことが必要じゃない?)」と権威を傘にしたご意見ばかりで説得力がございません

 まあ糖質制限に関しては世界的には糖質制限の有用性が認められつつあるようで、少なくとも選択肢の一つには加えられるでしょう(米国糖尿病学会では「唯一無二の食事療法はない」として選択肢に既に加わっています)。今後日本の糖尿病学会がどのように対応するかは見ものです。

長々と前置きが長くなりました

 この私にとっての三大巨頭、かねがね実際にお会いしお話をすることがかねてからの希望でした。本年ようやく、三人全員とお話することができました。

まずは夏井先生ですが、夏井先生とは以前から年に数回お会いしてイロイロ話をすることがあります。しかしまあ最近は医学的な話をすることはなく、最後に話をしたのは12月の忘年会でしたが夏井先生はベロンベロンに酔っ払っていて、私はシラフでしたが雰囲気に酔って何をしゃべっていたのかとんと覚えておりません。「地球のカンブリア紀の生態について」少し話をしたようですがよく覚えておりまえん。

次に河野先生ですが昨年から何回お会いしています。診療上のことはメールで相談するのですが、実際にお会いすると話はトンデモナイ方向に飛んでいきます。飛行機オタクの私が「九九式艦上爆撃機」に関することをつらつらと話したりしておりました。医療に関するお話は皆無だったような気がします

最後は江部先生ですが、なかなかお会いすることが出来ませんでしたが秋にようやく会食することが出来ました。途中まではまじめに会話していたように思えるのですが、最後は「プロレスラーの力道山はなぜ死んだのか?」という、およそ糖質制限とは無縁の話題で盛り上がっていました。

全然学問的じゃあ無いじゃないの!!。でもまあ諸先生も他のドクターたちからは十分すぎるほど、それぞれの分野のお話をされているのでたまにこうした的外れの会話をする奴がいてもいいのではないかと思いたいです。


 それにしても、とことんそれぞれの分野の話をできない私はやはり「二流の人」なんでしょうね

 来年もよろしくお願いします