院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです。


院長のひとりごと その58

Jan.1.2007


ちょっと真面目に振り返る



 一時、テレビドラマなどでタイムスリップものが流行りました。
今年は年男でもあり、もし自分が過去の世界に戻れるとしたらいつの時代が良いのだろうと考えてみました(そんなどーしようもないことを考えるなという声が聞こえてきそう)

1・ 10年前・・・1997年、チビスケが生まれました。このときは大学に戻り、比較的自分の判断で時間を使えることが出来た時期です。優秀な先生方はこの時期に研究に没頭するのですが、優秀でなく、研究にあまり興味のわかない私は、何よりも子育てに力が入り研究には力が入りませんでした。おかげで医局からは白い目で見られていたと思います。でもちっとも後悔していません。もし10年前に戻っても何も変わらなかったと思います。

2・ 20年前・・・1987年、研修医でした。右も左もわからず朝から晩まで病棟で格闘?していました。今思えば、研修病院は有名でしたが、研修内容は決して上等なものではなく、積極的に研修医を育てようという雰囲気は乏しく「教えてくれないのならば自分で勉強するしかない」と思い、自分たちで勉強会を開いたりしていました。忙しさにかまけて勉強が足りなかったような気もしました。中には指導してくれる先生もいらして「明日までこれを読んでおいで」と資料をくれるのですが、0時過ぎまで病棟で働いていて疲れ果ててしまい結局資料を読まずじまいだったこと何回もあります。これは自分が悪いのでしょうね。もし20年前に戻ったら、どんなに疲れていてももう少し勉強しなさいと言いたいですが、無理かなあ、、。

3・ 30年前・・・1977年、高校3年生。進学を決めていたのにちっとも勉強していませんでした。高校も「受験は個人の問題であり、高校側はタッチしない」といった立場であり、補講などは一切ありませんでした。その分伸び伸びとしていましたが、、。高校3年の冬休みに初めて受けた駿台予備校のゼミはまるでギリシャ語の授業のようで何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。その結果あえなく浪人となりました。
 そうですね、もし30年前に戻ったら遊んでいないで受験勉強に励みなさいと言いたいところです

4. 40年前・・・1967年、小学生です。この頃に戻っても、なにもかわらないでしょうね。

もし、自由に戻りたい時代に戻るとしたら、中学生の頃でしょうか?それもまだ1年くらいの頃でしょうか?その頃、もう少し自分の将来に関して真剣に考えていたら違った人生になったかもしれませんが、変わらなかったかもしれません。まあ振り返ると割りとそれなりに一所懸命生きているんだなあと思う一方、その反面、空振りに終わったことも多いなあとも思います