院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです。


院長のひとりごと その56

Sep.13.2006


夏の後悔


 といっても大した話ではありません。今年の夏のお話です。毎年9月になると「仮面ライダー劇場版」が上映されます。当家では2003年の「仮面ライダー555パラダイスロスト」から毎年観させていただいております。仮面ライダーシリーズはテレビ版とキャストは同じですが、「別世界の話」として作られております。ただ、劇場版では通常、その年のライダーの「最終最強形態」がお披露目されるのが常であり、劇場版でその姿が披露されると約ひと月くらい後にテレビ版に「最終形態」が現れるというパターンでした。その最終形態を見るのも楽しみにのひとつでした。

 今年は「仮面ライダーカブト」の劇場版です。なぜか例年9月に上映されるものが今年は8月上映となりました。

 チビスケも夏休みであり、とある水曜日。午前中に仕事を終わらせて午後からチビと一緒に「仮面ライダーカブト劇場版」を見に行こうと企んでいました。
 お昼に家に戻り、チビスケを連れて出かけようとすると鬼ママから

「いつまで、そんな映画なんか観に行くの!!!」

と怒気を含んだお言葉が発せられました。
「え??仮面ライダーのどこがいけないの?面白いんだよ(弱気)」
と返しますが、ママの頭の中では「仮面ライダーの映画=なんの魅力もない映画」という図式ができ上がっているようでした。
「小学校3年にもなって、そんな映画を観に行くんじゃない!!!」と一方的にまくし立てます。
「それならどんな映画ならいいの?」と尋ねると

「例えばゲド戦記とか」とのことです。

えーっ??

ゲド戦記なら良くて、仮面ライダーはダメとのことです。
その思考回路は一体どうなっているのか理解不能です。

 大体私は宮崎アニメは生理的に受け付けないのです。内容はともかくあのタッチが私はどうしても好きになれないのです。


「ゲド戦記は観に行く気になれないよ」とチビスケの意向よりも完全に私の意向となってしまいました。幸か不幸かチビスケも「ゲド戦記」は興味がないようで結局その日は映画は行かずに急きょ豊島園のプールとなりました。

 ところが豊島園のプールでは浅瀬で浮輪で遊んでいたところ、浮輪にお尻を入れて乗りかかろうとしたら重心が後ろに行ってしまって、クルリと後ろに回転。もろにプロレスのバックドロップとなり、浅かったので後頭部をコンクリートにモロに強打しました。「これはマズイ!」、こんなにまともに後頭部からコンクリートに直撃したのは久しぶり?の様な気がしました。あまりに見事に強打したのでもしかしたら頭の血管が切れてしまったのではないか??と不安に駆られました。「意識はちゃんとある。左右の手は動く、手足のしびれはない、呂律もちゃんとまわっている」簡単な暗算をやってみて一応答はあっているようだ、たぶん大丈夫であろうと自分を納得させました。それでもしばらくは頭が痛く、後頭部は腫れ上がっていたそうです(自分じゃ見えない)。これってママに逆らった天罰なのだろうかなどと思ってしまいました。

 後日、仮面ライダーカブト劇場版の話題をしたくて、絶対観に行ったはずと思われるお母さんAさんに尋ねたら「家族に病人がでて、観に行けなかったのです〜」とのことです。そこで、やはり毎年ヒーローショーに通っている、マニアBさんに尋ねたら、やはりご家族に病人がでたのと、ダシに使っていた?お子さんが「ライダーよりもポケモンの方がいい」と言い出したので行けなかったそうです。前売り券を買ったというCさんは音信不通。結局話は出来ませんでした。


 仕方がない、レンタルDVDが出るまで待つしかないようです


今年の夏でもっとも悔やまれた出来事でした