院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです。


院長のひとりごと その50

Feb.12.2006

恐怖の心霊写真


今回は個人情報保護法に基づき、個人名が特定できないようになっておりますが、じつは実話です。

【その壱】

 (カブトじゃないよ)さんとお話をしていると、こんな話題になりました。
「この間、富士山の樹海の近くにある風穴に行ったら、変な写真が撮れちゃったんです」とのこと。どんな写真かというとあらためてメールでいただきました。

樹海の中の溶岩洞窟の入口前で、子供をうつした時に、結構大きいハンカチのようなもの(レースの布のように半透明)が、上をふわっと横切るように飛んでいくところがとれた(軌跡もうつっていた)のですが、子供の写真だし、本人がなによりびびると思ったので消してしまい、話も内緒にしてあります。
うちの旦那にも「なんで消しちゃったの〜」と言われました。

私(甲さん)の父はもっと強烈な写真をとったことがあるそうです。
父は写真が趣味で、定年後の今、毎日ものすごい枚数をとりまくっているのですが、ふと「こんなにたくさん撮っていたら何か変なものとか撮れちゃったことってない?」と私が訊いてみたら、やはりほんの数回ですがあるそうです。
一番怖かったのは、3年くらい前に東北で旅行中にお寺を撮影したところ、誰も人はいなかったはずなのに、塀の上にちょんまげのおさむらいさんのクビだけがのっかってこっちを睨みすえているのがはっきりうつったそうです。



その写真はあまりに不気味なので処分してしまったそうです。
どうも、その甲さんの家系は、そうした体験談がゴロゴロしているそうです。

そうした特殊能力??が全く無い私は「ふーん、ふーん」とうなずくだけでした。


【その弐】

「ふーん、身近にもそんな話があるんだなあ、、。」
と、なにげなく乙さんに話をしたら、

「私もそうした写真を撮ったことがありますよー」

とこともなげにさらりとお答えするではありませんか!!

具体的には、数年前に太平洋戦争の激戦地であるサイパン島で記念写真を撮ったところ、バックに兵隊さんの姿が映っていたそうです。

「今でもその写真は持っているの?」
と聞いたところ

「ありますよ。でもどこにしまったかなあ、、。」と明るくお答えします。

どうもそうした方々にとっては珍しい経験ではないようで、写真を撮ったら、撮影する気が無かった犬か猫でも写ってしまったような感じでお話をするのです。


乙さんの話では幽霊のたぐいはどこにでもいるそうで、珍しいモノではないそうです。最近の話題は帰り道、お墓の前を通ると決まった場所に初老のオジサンが立っていることだそうです。毎日のようにいらっしゃるとのことです。
「そのオジサンはなにをしているの?」と聞いてみると
「何をするわけでも無く、たたずんでいる」とのことです。
今度挨拶してみたら?と言ったところ「ついて来たらイヤなのでしらんぷりしています。」と明るくおっしゃいます。


【その参】

「へー」と思いながら、後日、今度は丙さんに、そのことをお話しましたら、
「あら、私も結構そうした経験がありますよ。確かこの間、息子もすごい写真を撮っていましたよ

と本当にさらりとおっしゃいます。

「見せて、見せて」と言うと
「たぶん、あると思いますので、今度もって探しておきましょう」と軽くおっしゃいます。

全くもって、彼、彼女達にとってそのような体験等は日常的なものらしく、特に騒ぎ立てることでも無いといいった感じです。

丙さんもしょっちゅう霊をみるとのことで、やはり「どこにでもいますよ」とかるーくおっしゃいます。

「この間はデパートでみましたよ」などとあっさりおっしゃいました。


一方、私といえば
「幽霊が背中にのっても気がつかないタイプ」と言われてしまいました。

基本的に心霊写真というものを信用しない私ですが、写真もそうですが、それよりも淡々としている彼、彼女達のほうがなんだかすごいですねー。
 まだまだ、こうした話がありますが、今回はこの辺にしておきますね