院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです。


院長のひとりごと その 46

Sep.25.2005

復活

 唐突ですが自転車を購入しました。自分用の自転車を購入するのはなんと約30年ぶりです。なぜ今ごろ自転車かというと、運動不足解消のためというのもありまが、自分でも良く分かりません。最近しばし読んでいるコラムの執筆者が盛んに自転車の記事を書いていることにも影響されているようですし、たまたま自宅からあるいて10分くらいのところに、その道では結構有名な自転車屋さんがあり、寄ってみたところ気に入ったものがあったこともあります。


 これが、その自転車です。折り畳むと車のトランクにも入ります。重量も約10kgと軽量です。しかも8段変速!ドイツ製BD-1という自転車です(高かったよー)。前後にサスペンションがついております。その一方、荷台はおろか泥よけも無いのでそのうち付けなくては!さらに車体を支えるスタンドすらついていなかったので、さすがにこれは本体購入と同時に取り付けてもらいました。

 私の年代は機械物はドイツ製、スイス製などといわれると、いいようのない憧れがあります。

 もともと私は高校時代、往復15Kmの道のりを毎日毎日、雨の日も風の日も雪の日も自転車で通学していたのです。3年間で自転車は2台乗り潰しました。最後は走行中に車輪のスポークがポキポキ折れるくらい酷使しました。おかげで私の太ももまわりのサイズは60cm近くありました。かといってサイクル野郎ではなく、日々の交通手段として使っていたのであり、サイクリングなどとは無縁でした。

 社会人?になってからは自転車とは縁遠くなり、子供が産まれてからお買い物や、子供を連れての移動手段としていわゆるママチャリには乗っていました。

 自転車屋さん(自転車屋というよりは「サイクルショップ」といった方が良いのでしょうか?)では、「自転車を買うのは30年ぶりです」と開き直って、何でも尋ねまくりました。空気バルブにフレンチタイプなるものがあるとは知りませんでしたし、あちこちハイテク化されていることも全く知りませんでした。サイクルコンピュータとかいうものもあり、「すごいですねー」と感心することしきりでした。

 購入したその日にその辺は走り回ると、なんと快適なことでしょう!これは楽しい!と感激しました。

 その二日後の休日は三鷹の休日診療所の当番だったので、さっそく自転車で行ってみることにしました。距離は大体6〜7kmといったところでしょうか?近道をしようと見知らぬ道を走ると案の定、道に迷いました。大幅に遠回りとなってしまいました。それよりも何よりもなまった体にはこたえました!!汗は滝のようにだくだくと流れ、息は切れてゼイゼイと犬のようでした。予想よりも時間がかかってしまい診療所には時間ぎりぎりで到着しました。汗びっしょりで呼吸も荒いのでまずは洗面所で顔を洗って、呼吸を調えてからの診療となりました。高校時代は息が切れることなどはなかったのですが、ブランクは大きくさすがに疲れました。でも気分は爽快です。おそらく続ければ体は慣れるでしょう。
 
 自宅からクリニックまではやはり7kmくらいあります。毎日とはいきませんが、週に何回かは自転車で通勤しようと企んでいます。でも果たして継続可能か一抹の不安は残りますなあ