院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです。


院長のひとりごと その 43

April.21.2005

スタンプラリー

 最近、「東京メトロ(旧営団地下鉄)」がスタンプラリーなどというものを開催しています。なんでも各駅にスタンプが用意されており、それを押して歩いて各路線を走破するごとに景品をくれるというものです。

めざせ!139全駅制覇!!いうたわけたイベントです。そんなヒマなヤツはいるのだろうかと思っていたら、いつの間にかチビスケが専用のスタンプ帳をもらってきてしまいました。我が家は丸ノ内線「新高円寺駅」が近く、結構地下鉄を利用することが多いのでいつのまにか「新宿3丁目ー荻窪」間はスタンプが押してありました。まあこのくらいはと思ってのんきに構えていたら、先日の日曜日

「パパ、今日はスタンプラリーに行くよ!(命令調!)」

 有無を言わせません!。「えー電車賃が勿体ないよ!」というと、いつの間にかママから「一日乗車券」なるものが手渡されました。もはや拒否の余地は無いようです。まあパパもそうしたイベントは嫌いではないのでまあいいやと思いつつ二人で電車に乗りました(ママは無論不参加)。さて、どこに行くのでしょう?チビの話では「今日は半蔵門線だよ」といいます。半蔵門線といえば乗り換えは大手町です。その前に大手町にたどり着く前に新宿御苑からひとつひとつ駅を乗り降りしてスタンプを捺していきます。

駅に着くごとに降りてスタンプを捺して、すぐまた電車に乗る。その繰り返し!

「なんだか馬鹿みたい!

というのが正直な感想です。

 結構スタンプラリーに参加していると思われる方々をお見かけしました。大部分は子供たち。一部子供もしくはお孫さんに頼まれてきていると思われる方々もいます。さらにはいわゆる鉄道オタク(通称鉄ちゃん)と思われる方々もおられます。鉄道オタクと思われる方々は、おのおの「電車の精霊」が降臨されているようで雰囲気が普通でありません。何だか必死でスタンプを集めているという感じがあり、近寄りがたいものがあります。
 

 新宿御苑から大手町までは駅が9駅あります。でも丸ノ内線は駅もこじんまりとしており、改札もホームの近くにあるのでさほど苦ではありません。問題は半蔵門線です。新しい路線だけにホームが地下深くにあり、おまけに車両も大きく長いのでうっかりいい加減な場所に乗車すると下車してからスタンプを置いてある場所にたどり着くまでがタイヘン!。一番悲惨だったのが永田町で改札口から遠いところに乗車してしまい、また長ーいエスカレータを複数利用し、階段も使ってようやくスタンプ設置箇所にたどり着きます。なるべくムダな動きはしたくないので駅に着くごとに次の駅の改札口を確かめます。そんなことを繰り返して大手町からまず終点の押上まで行き、押上から逆戻りして反対側の終点である渋谷までひとつひとう行きます。


 またも駅に着くごとに降りてスタンプを捺して、すぐまた電車に乗る。その繰り返し! 

 半蔵門線は全部で十数ヶ所の駅があります。最初のうちは走っていたチビスケもだんだんと疲労の色が見えてきて、渋谷に着く頃には無言になってきました(それでも止めようとしない!)。パパはヘトヘト、足はガクガクです。

 とうとう半蔵門線を走破し、その足で再度景品交換所である永田町駅に行きます。「何でよりによってクソ不便な永田町駅が景品交換所なんだ!」
と思いつつ永田町へ。またも長ーいエスカレータに乗って延々と歩いて駅事務所に行きました(これがまた分かりにくい場所にあるんだなあ)。チビの興奮は頂点に達し、事務所に走り込んで勢い余ってカウンターを突破し、事務所内に突入してしまいました。
 景品はミニライト。本当に「ミニ」でした。こんなもん役に立つのかしら?駅員さんに聞いたら、本日一日で約80名半蔵門線を走破した人がいるとのこと。
「80名も、こんなたわけたことをやっているヒトがいるんだ!」と半分感心、半分呆れました。「おとーさん、ゴクローさまでした」と言われて帰路につきました。

 二人で疲れて帰宅。汗でどろどろなのですぐにお風呂に入ります。ところがチビスケに電車の精霊が降臨してしまったようで、お風呂の中ではひたすら「電車が到着します、白線より下がってお待ちください。」とか「次は新宿、新宿〜、JR線、京王線、小田急線etcご利用の方はお乗り換えです〜」と唱えていました。
 お風呂から上がると「今度は、南北線をやろうね」とニッコリ笑っていますが、、、、。

 数えてみたら一日で23ヶ所の駅でスタンプを捺していました。我ながらすごいというかなんというべきか、、。

 

その日の行動状況です(赤い斜線部分)