院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです。


院長のひとりごと その 41

Jan.31.2005

ガチャポン

 最近、チビスケにつきあっているとチビスケの趣味なのか自分の趣味になってしまったのか分からないことが多くなります。その例の最たるものが、「最近作ったもの」の仮面ライダー555のギアケースです。手間ひまかけて楽しんで作ったのは親ばかり?です。

 さて、先週放送が終了しましたが、2004年の仮面ライダーとして「仮面ライダーブレイド」がありました。このドラマの中で使われるアイテムとして「ラウズカード」なるものがあります。要はトランプなのですが、色々なデザインのものがあります。見ていると結構よくできています。なんといってもカードなので4枚で100円と価格も安いのでお手軽です。多くはいわゆるガチャポンといわれる機械で販売されています。これが昨年の夏ごろまではあちこちにあったのですが、年があけてからは、なかなか目にすることが無くなりました(放送が1月でお終いですから)。一方、情報では年明けから新しいバージョンが発売され、しかも最終バージョンであり今までに無かったレアデザインのものが含まれるとのことでした。

 そこでチビと一緒に、ラウズカード用のガチャポンを探しますが、近所にはありません。だんだんとムキになってきてパパも力をいれて探すようになりました。

 先日、時間が合ったので秋葉原に行く機会がありました。クリニックでサブマシンとして使用していたPCが不調となってきたので、いっそのこと買い替えようかと思い出かけたのでした。

 久しぶりの秋葉原は以前と雰囲気がやや異なっていました。少し前まではパソコン関係のショップを幅を利かせていたのですが、最近はなんだかマンガの同人誌屋やアニメ関係のショップが目に付きます。何だかオタク系のお店が増殖しているようでした。

 ふと角をまがるとそこには一件まるまるガチャポンを置いてあるショップがありました。「おお!きっとここには仮面ライダーカードのガチャポンがあるにちがいにない!」とピン!と来るものがありました。

 さっそく入ってみようかと思いましたが、いつもならチビがいるので堂々と入れますが今日は一人です。様子を見ると店内は若い人ばかり。30歳以上の人はいないようです。さらに言わせていただくと、なんだか暗そうな人が多いのです。

 ええい!チビのため!!??と思いお店に入りました。自分が完全に浮いているのが分かります。周囲から「なんだ!このおっさん??」という視線を感じるのは自意識過剰でしょうか?奥のほうに行くと「成人向けのガチャポン(一体なに?)」もあるようです。勿論恥ずかしくて行けません。

 奥のほうに目指す「仮面ライダーブレイドラウズカード」のガチャポンを発見しました。ほっと胸をなで下ろし、さてそれではと思うと先客がいます。無論こどもではありません、二十歳ばかりのおにいさんです。お二人ばかりいたので後ろで待っているとなかなか終わりません。そうです!一人で何回もやっているのです。面倒くさくなったのでプレッシャーをかけます。一歩前進します。着膨れした私の体はこうしたときはかなり圧迫感があるようです。ささっと場を開けてくれました。 

 ところが自分でガチャポンをやったことは殆どないのでやり方がよく分かりません。そのため場を譲ってくれたアンちゃんにやり方を教えてもらいました。ついでにそのアンちゃんにとぼけて「何か面白いものがあるのですか?こどもに頼まれたのでよくわからないのです(汗!)」としらじらしく話しかけたところ、にんまりと笑って「××のカードを手に入れることが出来たのですよ、このカードはなかなか手に入らなくてラッキーでした。」と嬉しそうに答えてくれました。私は冷汗をかきつつも、ついでにもう一度やってきました。カードを手に入れると逃げるようにお店を出ました。ああ、どっと疲れが出ました。


これがそのカードです 

 後で調べてみると駅前にはガチャポン会館なるものもあるそうです。今度行くときは絶対チビスケを連れていきます。

 と、言いつつも手に入れたカードの中にはレアなものもあるようで、オークションでは1枚1000円近くで取引されているのもありました。思わずにんまりしてしまう私は愚か者?

 

これが価値ある?カードです。下の文字が一般のは日本語ですが、これは番組で使用されたのと同じく、怪しげな言語で記載されています。

でも結局チビスケに全部取られました。おまけに気がつけば秋葉原では肝腎の買い物は何一つしてきませんでした。