院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです。


院長のひとりごと その 40

Jan.7.2005

××ホテルの思い出

(そのままの名称だとフィルタリングに引っかかってしまい、閲覧できないことがあることが判明したので伏せ字としました2008・9)

 通勤路の途中にいわゆる××ホテルがあります。五日市街道沿いにあり、駐車場が生け垣に囲まれた一見普通のホテルです。毎朝7時半過ぎにその前を通り過ぎますが、生け垣からは結構車が止まっているのが見えます。週末ならいざ知らず平日の朝も結構車が止まっており、「皆さまご苦労さま」と思ったり、「この人たちは仕事に行かなくて良いのだろうか?」などと余計なお世話を考えたくなります。なんてことを思っていたら、またまた研修医時代のことを思い出しました。いつも古い話でごめんなさい。

 その1 キレイなホテル?
 研修病院は東名高速道路の用賀入り口からそれほど遠くないところにありました。その用賀の料金所の近くに一件の××ホテルがありました。何だかおしゃれな建物で、それが××ホテルと気がつくまではしばらく時間がかかりました。
 ある日病棟で先輩医師Aとそのホテルの話になりました。
私「あそこにホテルがあるんですね?」
医師A「そうなんだよな、一見するとホテルと気がつかないので穴場かもしれないね」
私「でも、小奇麗で料金なんか高いのでしょうね?」
医師A「そうだなあ、いくらいくらいするのだろうね?」
すると、横から新婚ホヤホヤの看護婦B嬢が口をはさみました。
看護婦B「あそこって、とってもきれいなのよねー♪」
と嬉々として叫びました(ということは利用したことがあるのね)。
こちらは一瞬、固まりましたが、気を取り直して
「料金はいくらくらいするものなの?」
と尋ねたところ
「お金は私が払うわけじゃないから知らないわ」とおっしゃいます。それももっともだと妙に納得しました。
医師Aが「そうか、結婚前に旦那と利用したんだね」と言ったところ
「実はねー、違う人とよ!」
思わず医師Aと二人で固まってしまいました。
看護婦Bはルンルンとして仕事をしていました。

その後、そのホテルはきれいだかどうだか確認することも無く、いつの間にか無くなっておりました。 

 その2 迷い道でのホテル

 研修医時代、とある病棟で、その病棟医師、看護婦の旅行があり誘われて付いていきました。車に分乗して目的地に向かいます。私は先輩医師Cの運転する車に看護婦D,E嬢と乗りました。最初、先輩医師Cは先導の車についていきましたが、よくあることですが途中ではぐれてしまいました。当時はGPSなぞありません。道に迷ってしまい、自分たちがどこにいるのかわかりません。さて、困ったぞと思っていると何だかど派手なホテルの前を通りかかりました。
その時、看護婦D嬢が叫びました!
「あ!ここ知ってる!来たことがある!」
思わず、なんとお返事をしていいか分かりませんでした。看護婦D,E嬢はホテルの話で盛り上がっていました。
でもおかげで自分たちがどこにいるのか分かり、無事目的地にたどり着くことが出来ました。今となってはそれがどこであったのか思い出せるはずもありません。

 その3 腹痛

以前、看護婦さんをやたら口説くドクターがいました(私ではありません)。看護婦さんを口説いてデートに出かけます。すると不思議なことに必ずといっていいくらいホテルの近くで、そのドクターは腹痛になるそうです。そして彼女に「おなかが痛くて車を運転できない!!ちょうどあそこにホテルがあるから少し休んでいこう!!?」とのたまうとのことでした。実際、そうして休憩できたかどうかは知りませんが、とにかく不思議とホテルの近所で腹痛になると周囲では評判?のドクターでした。


 先日、調布のほうへ往診に行ったときに、小さな××ホテルがありました。でもそれは住宅街の中にあり、駐車場もはっきりとわかりませんでした。駅からも遠いし一体誰が利用するのであろうか?謎のままです。今度近所に寄る機会があったら確認したいと思っています。