当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです。
院長のひとりごと その 33
June.21.2004
宣 伝
開業して何とか一年半が経過しました。
まだまだ新参者の零細開業医で知名度は近辺でも今一つどころか、無名もいいところだと思っております。
認知度を上げるにはどうしたら良いか?これは開業以来のテーマ(というほどでもないが)です。
開業にあたっては、少ない脳みそを回転させて色々試みたりしました。
「院長のひとりごと」の「ミサイル」にあるようなことがらも、そのひとつでした。これに関しては、後日知り合いの元自衛隊員の話では自衛隊とは全く関係がないとのことでした。確かに業者は「自衛隊と関係がある」とは一言も言っていなかったような気がします。要は医療機関から広告依頼を取り付けて、それを自衛隊の新聞に掲載するといった業者とのことでした。その後も新規開業の先生方のところには結構、問い合わせが来ているそうです。
それとウルトラマイナーな雑誌が、タレントらしき人物と対談させて、それを雑誌に載せるので掲載料を請求するものもありました。これも結構、開業医の先生のところに来るそうです。最近では元ロックグループ「○浜○蝿」のメンバーの一人と対談と言うのもあったそうです。
バスの車内アナウンスの売り込みもありました。話を聞くと価格はそれほど高くはありませんでした。ところがよくよく聞いてみると、それは片道分の値段とのことです。ということは往復ならば倍の値段になります。「それじゃいらない」と言うと、先方は急に「それでは半年分、割引します」と言い出しました。あっという間に半年分の値引き。これは、こちらの態度によっていくらでも値段が変わってくるような気がしました。要するに値段はあってないようなもので相手の態度でいかようにもなると言う印象を受けました。かえって不信感を抱き、お断りしました。
郵便局のATMにおいてある封筒にクリニックの名前を印刷すると言う業者さんもいました。試しに一度やってみましたが、宣伝効果は殆どないことがわかり一度で止めました。(二度とやらないぞ!)
バスの車内広告、烏山駅の看板などの売り込みもありましたが、バスで通う人は殆どいませんし、駅からも遠いのでお断りしました。
最近では「た○ご○ラ○」という雑誌を販売している会社からインターネットで「お母様達への情報サイト」とたちあげるから名前を入れても良いか?と言う電話がかかってきました。名前を入れるのは構わないよと言うと「それでは運営費を、、。」と言い出しました。即却下しました。
また市民への情報誌を提供する会社と称する方から、やはり名前を掲載したいと言う話が来ました。スーパーとかに置いてある無料の情報提供誌とのことです。一応話を聞くと悪くは無いのですが、その掲載雑誌を置く場所は三鷹駅周辺とのことでした。「当院は三鷹市にありますが、三鷹駅周辺から来る患者さんはいません!。殆どはクリニック周辺にお住まいの方です。当院は三鷹駅からは遠いのです。」と答えるとたいそう驚いていました。どうやら業者さんは単に三鷹市にあるというだけで当院に来たようでした。「おんどれはきちんと市場調査せんかい!どアホ!」と言いたくなるような対応でした。当然お断りしました。
インターネットのホームページをお作りしましょうという会社もありましたが、当院はオール手作りなので不要(洗練されていないのは気にしない)。それにインターネットを見て来院される患者さんは少数です(イエローページ代わりという方は少なくありません)。
現在、当院の宣伝媒体というのは電柱看板とインターネットだけです。電柱広告も春にだいぶ整理しました。なんて偉そうなことを言っていたら先日知り合いの人がやって来ました。
開口一番
「104番でクリニックの電話番号を聞いたら、登録されてませんと言われちゃいましたよ」とのことです。
ガーン!肝心のNTTに登録することを忘れていました!!。慌てて登録をしたのは言うまでもありません。