院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです。


院長のひとりごと その26

Jan.12.2004

ある日の出来事 

 
ある休日の出来事です。朝、チビスケと一緒に早起きしました。朝ご飯はと思いママを見ると、ママはお布団の中です。声をかけてもぴくりとも動きません。鼻息は荒いので生きているようです。それではと近所のファミリーレストランにモーニングサービスを食べにチビと出かけました。朝、ファミレスにチビと入るといつもモーニングを注文して二人で食べます。ただしチビはサラダにドレッシングがかかっていると酸っぱいといって食べないので「ドレッシングはかけないで」と言って注文します。この日も「ドレッシング抜き」で注文しました。


 やがて注文の品がやってきました。ところがサラダにドレッシングがかかっており、それがスクランブルエッグにまでまわって、ドレッシング漬けのスクランブルエッグとなっています。まあこんなことはしょっちゅうなので、「またか」と思い、ウエイトレスを呼んで「注文と違いますよ」とやんわりと交換をお願いしました。ウエイトレスは恐縮して「すぐにお取り換えします」といって奥に姿を消しました。しばし紅茶でも飲んで待ちます。「大人のゆとりです」といったそぶりです。やがてウエイトレスさんが注文した品を持ってきました。さて、いただきますかとお皿を見ると、確かにサラダにはドレッシングはかかっておりませんが、スクランブルエッグはドレッシングの中に浮かんでいる状態のままです。ということはサラダだけ取り換えただけということです。スクランブルエッグは冷めて、ドレッシング漬けとなっています。今度はちょっとムッとして、再びウエイトレスを呼んで、今度は少し文句を言いました。「タマゴがドレッシングでベチョベチョじゃないの!」今度もウエイトレスは「すみません」と言って取り換えにいきました。今度はさすがに作り替えて持ってきました。
 そうして食事を済ませると、今度はトイレに行きたくなりました。しかも大のほうです。トイレに行って用を済ませて、さて!と、横を見るとなんとトイレットペーパーがありません

 普段はペーパーが二つついているので、まさかと油断していたのが間違いでした。トイレットペーパの芯がむなしく付いているだけでした。こんな日に限ってティッシュを持っていません。大声で助けを呼ぶわけにもいきません。不幸中の幸いでトイレはウォシュレットです。温水でお尻を洗って、温風でお尻が乾くまで待ちました。どうにか事無きを得て、トイレから出ました。段々頭に来たので先程のウエイトレスさんに「トイレに紙がないよ!」と言いました。そして席に戻って一服していると(私はたばこは吸いませんが)、先程のウエイトレスさんがやってきました。


「お客様、紙を用意しました。ごゆっくりご使用ください」

ごゆっくりと言われても、もう用は済んでしまいました。でもせっかく声をかけてくれたので、もう一度トイレに行って鼻をかんできました。


 ふと伝票を見ると、先程クレームをつけたモーニングが追加注文したことになっています。要するに倍の値段になっています。さすがにムカーッとしてウエイトレスを呼ぼうとしたら、先にウエイトレスさんが走ってきて「すみません、伝票を間違えました」と訂正した伝票を持ってきました。

 帰りがけに、チビが「今日は歩道橋を渡ろうよ」と言います。高所恐怖症の傾向がある私の大嫌いな幅の狭い歩道橋です。せっかくのチビの頼みなので歩道橋を渡りましたが、とってもとってもドキドキしてしましました。

 その日は自転車はパンクするし、チビと一緒に釣り堀に行きましたが、魚は一匹しか釣れなかったり、何だかパッとしない一日でした。