当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです
院長のひとりごと その109
July.5.2026
6月は急な休診で申し訳ございませんでした。実は脊柱菅狭窄症のため入院・手術を受けておりました
自身の記録として残しておこうと思いました
初期症状: 運動中に足のしびれや違和感を覚えるようになる。
症状の悪化: 朝の歩き始めに太ももの外側に激痛が走るようになる。
決定的な出来事: 2月中旬、外出先で足の痛みのために歩けなくなる。しかし、「椅子に座って5分ほど休むと、また何事もなかったように歩ける」という症状が出現(※のちに、脊柱管狭窄症の典型症状である「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」だと気づく)。
最初の受診: 整形外科を受診。レントゲンでは異常が見つからず、痛み止めで様子を見る。
確定診断: 3月中旬、MRI検査によって「脊柱管狭窄症」と診断される。
治療の試行錯誤: 神経の近くに注射を打つ「ブロック注射」や、強い痛み止め(ミロガバリンなど)を試す。しかし、薬の副作用(眠気やふらつき)もあり、注射の効果も2日ほどしか持続しなかった。
病状の進行: 立ち上がると強いしびれが出たり、わずか200メートル歩くだけで歩行困難になったりする。買い物カートにつかまると楽に歩ける状態に。徐々に「歩ける距離」が短くなっていき、仕事(訪問診療など)にも支障が出始める。
限界の自覚: 5月下旬、ブロック注射を続けても一時しのぎにしかならず、根本的な改善には「手術しかない」と覚悟を決める。
脊椎MRI画像(L5=第5腰椎)
L3−L4−L5間で描出不良
内科医の視点から、徹底的に治療法を調べ、以下の結論に至る。
ネットの健康食品や整体について: 「骨や神経の構造的な問題」であるため、健康食品(成分の多くは市販のビタミン剤と同等)や整体・マッサージでは根本解決にならないと判断。
自費診療の「日帰り手術」を選ばなかった理由:
まだ医療界で広く確立された技術ではないこと。
そのクリニックが閉院した際など、将来のサポート(アフターケア)に不安があること。
→自費診療で問題が生じた場合、どこでどのように対処できるか不明。さらに保険適応になりにくい
費用が高額すぎる。
病院の決定: 知人の意見やAIの意見も参考に信頼できる医療機関を絞り込み、知人の医師からも太鼓判を押されて決定。
6月3日(初診): 自力での移動が難しいためタクシーで受診。トントン拍子で手術が決定。
6月17日: 入院。
6月18日: 手術施行
第4-5腰椎間、第3−4腰椎間の2箇所で内視鏡による減圧術を施行
6月19日: 翌日にはもう歩行を開始。
6月22日: 退院。
6月24日: 仕事を一部再開。
現在の様子: 痛みはほぼ全くなし。足先にわずかなしびれが残る程度。
感想: 「もっと早く手術を受ければよかった」と思うほど大満足。事前にリスクを調べ尽くしていたため、恐怖心はなかった。これまで手術をためらっていたのは、単に「仕事をまとまって休むのが難しかったから」だった。
まとめ(一般の方へのアドバイス) 「座って休むとまた歩ける」というのは、この病気の典型的なサインです。構造的な問題であるため、マッサージや高額な健康食品に頼りすぎず、信頼できる医療機関で適切な診断を受けることが大切です。現代の手術は進歩しており、早期の社会復帰も可能になっています。