院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです


院長のひとりごと その103

September.11. 2022
 

新型コロナウイルス感染症2022年現状報告

 

 2022年も9月半ばとなりました。当院では7月がピークで8月から漸減傾向となり9月に入ってかなり減少しています。ピーク時は朝から問い合わせの電話がひっきりなしで、発熱外来予約枠も午前中にすぐに埋まってしまい、受診される殆どの方々が新型コロナ陽性という悲惨?な状態でした。私自身は幸いに発症するようなことはありませんでした(正確には「感染」しているかもしれないが「症状が出なかった」のかもしれません)
 当院での陽性者数も2021年は1年で100名たらずだったのが、本年はひと月で150名を突破するという無茶苦茶ぶりでした。

 昨年はワクチン接種も行いましたが、今年はとてもそこまで手が回らずワクチン接種からは手を引きました。
 外来に来る感染者は0歳代から90歳代までいろいろですが若年〜壮年層が最も多いです。
「通院できる」体力のある方が来院することもあり「緊急入院を必要とする」方はほとんどいませんでした(後に悪化した方もいると思いますが、その旨は報告もないので不明)。本来なら診断した患者さんに「病状確認」のため毎日電話をかけることが望ましいのですが、患者が増えるに連れ実行困難となったので保健所に丸投げしています。そのためフォローアップできていないのは残念なことではあります。

施設高齢者に関して言えば、「寝たきり」もしくはそれに近い状態の方がコロナに感染すると、亡くなることが少なくありませんでした。発症して4,5日で亡くなられた方も何名かいました。またそうした方々は回復しても3ヶ月位経つと衰弱して亡くなるケースが目立ちました。

 最近は感染後の後遺症で悩まれている方が増えてきた印象です。当院の性格上「咳が止まらない」という方が多いようです。また治療するほどではないが、あとになって「味覚、嗅覚がおかしい」という方も多いです。全身倦怠感、下痢が続くといった訴えも目に付きます。問題となっている「ブレインフォグ」の方はいないようです。ただこれに関しては最初から専門?病院を受診されている可能性が高いのでなんともいえません

 マスコミでは各々勝手なことを言っているなといった感があります。「専門家」の意見というものもありますが、そもそも「COVID19の専門家」なんて存在しなったですし、特に民放番組は視聴率を稼ぐために「面白おかしく」報道しているような感がありありで、そうした報道に一喜一憂するのは時間の無駄と思うこの頃です。「専門家」は「冬になると再び波がやってきて、さらにインフルエンザ感染症も流行してタイヘンなことになるかもしれない」というようなことを言って、しきりに煽っている感があります。

 日本人の感染者数が世界で一番多いとマスコミは煽っていますが、これもきちんと統計をとっているのが日本、韓国など少数で、特にヨーロッパはもはやテキトーにやっているとしか思えません。

 インターネットが普及して様々な情報が交錯しますが、どれが適切な情報なのか見極める力が必要とますます実感する日々です。


これを目にした皆様方もマスコミ情報はあくまでも参考としてご自身の頭で考えるようにしてください