院長のひとりごと

当初は、もう少し花鳥風月を愛でる話や、世相を風刺するようなことを書いていこうと思いましたが、いつの間にか情けない話ばかりになっています。かといって愚痴めいた話はいやなのでこのペースが続きそうです。


院長のひとりごと その23

Nov.10.2003

仮面ライダー(その2)

さて、仮面ライダー555(ファイズ)のその後です。こちらもだいぶ勉強?しまして、知識を深めました。一方、「実は私も555を見ています」というお父さん達からも何通かメールをもらいました。どの方も子供そっちのけで見ているようです。また、大人であるだけに結構突っ込みも鋭かったりします。


 携帯電話で555を呼び出すと、あっという間に555が登場するので、事件が起こるのがよほど近所に限られているのではないか?とか、「おまえら敵か味方かはっきりせんかい!」といいたくなるほど、敵味方がしょっちゅう緊密に連絡を取り合ったりするかとか、不思議な場面は他にもたくさんあります。


 でもこんなことは元祖ウルトラマン以来の問題です。「なぜウルトラマンは、最初からスペシウム光線を使って怪獣を退治しないのか?」といった、昔からの永遠の問題ですので、突っ込んではいけません。

 インターネットの555のホームページを見ていると今までのストーリーがおさらいできます。そうやっているうちに以前のビデオを見たくなりました。そこでインターネットオークションを見てみると、あるわあるわ555のDVDがたくさん出ています。その中で「第1話から32話まで、送料込みで9100円!」というのがありました。物は試しと落札してしまいました。


 ところが、手続きになると相手の氏名は不明、振込先は日本人名義ですが「ヤマモトヨウコ」と、どうも怪しげ?連絡先もメールアドレスだけです(普通は住所などを教えてくれます)。送られてきたメールの日本語も何だか変です。これはヤバイかな?と思いつつ手続きをしました。品物は香港経由で送られてくるとのことした。どうやら香港で発売されているDVDを逆輸入するようでした。

 待つこと約一週間。品物は無事到着しました。送り主はWon某とあります。梱包を解くと一応きちんとパッケージになっています。裏面には簡単な解説が日本語で記載されており、一見日本から輸出されたもののようにもみえますが、よーく見てみると日本にはない漢字があったりします。しかも製造元が記載されてありません


「これって海賊版??」


と思いつつ再生してみました。


 字幕スーパーがついており、英語と中国語が選択できます。試しに英語にしてみましたが、どうも英訳がストレートすぎるような気がします。登場人物に「長田(おさだ)」というヒトが登場しますが、字幕では本来「Osada」となるべきところが「Nagata」となっています。そして何といっても主人公は熱いものが食べられない猫舌なのですが、その訳がずばりそのもの「cat-tongue」となっています。果たしてこんな訳で本当に通じるのかはなはだ疑問です。


 どうも気になって気が散ってしまうので字幕を消して鑑賞?していました。何話か無事?鑑賞していましたが、あるときいきなりテロップが現れました。

「次回の仮面ライダー555はナントカのためお休みします」

これってテレビ放送そのものじゃありませんか!!!!

混乱した頭で見続けると、とどめを刺すように今度は

「x時xx分、東北地方で地震がありましたと」

とテロップが流れました。


ひえーえええええええ!!

これってテレビで放映されたものをそのまま録画してDVDにしたものではないですか!!!


要するに番組を録画しそれをDVDに焼き付けて販売したもので、どう考えても海賊版ですね。確信するまでにしばらく時間がかかりました。

それではと、この販売者が他にどのような品物を販売しているのか調べてみたら、ガンダムやその他もろもろ実に多種多様のDVDを販売していました。おそらくこれらは皆、海賊版なのでしょう。

 将来的にテレビ放送がデジタル化されたときは、このようなコピーがはびこらないようにコピー防止の手段が加えられるそうですが、このように海賊版がまかり通る現状では止む得ないことだなと、改めて感じました。私もこのような海賊版を購入するのは止めようと思いました。でも気がついたのは続きの第36話分までが1388円で販売されていたので既に注文をしてしまったあとでした既に発送済みとのことなので、キャンセルもできません。勘弁してくださいね。でもこれ以降のストーリー分をどうやって入手すべきか考えなくてはいけませんね!?

 蛇足ですが、最近の放映で「オクラオルフェノク」というオルフェノク(敵です)が登場していました。通常オルフェノクの名前には最初に動植物等の名称が外国語でついていたので(ウルフオルフェノク、カクタスオルフェノクなど)、「オクラ」を日本語かと思っていた私は不思議に思っていました。「オクラ」とは例の食べられるオクラです。ところが実は「オクラ」というのは日本語ではなかったのですね。[Okra]といって原産地はアフリカとのことでした(情報提供はS氏でした)。今まで日本語かと思っていましたが、555を見ていてひとつ賢くなりました。でも「オクラオルフェノク」なんてあまり強くなさそうだなあ。