コウノメソッド徒然草

その8 2015年を振り返って

Dec/31/2015


 

  コウノメソッド実践医に名乗りを上げて、ようやく?3年が過ぎようとしています。ただ3年という期間で物事を判断することは出来ません。実践医リストを眺めてみても私より遥かに実践医としての活動は短くとも、「診察患者数」が圧倒的に多い先生方も少なくありません。このような先生方は言い方は悪いですが「生きた教材」と常に接しているのでどんどん経験値が上がっていき、「練達の士」になるのは明らかです。

 さてワタクシはというと、クリニックがアクセス不便なためなのか、単に能力が低いからかはわかりませんが「コウノメソッド」を希望されて来院される方はまだまだ多くはありません。また、こちらの対応に満足できなかったと思われ受診が一度きりという方もおられます。

 実践医の方々のHPを眺めてみると劇的に改善した患者さんの報告が続々と上がっております。私もこうした報告ができればいいなと思いつつも、なかなか満足の得る結果を得ることが出来ないことが多いようです。

 ただ本年(2015年)は、何人かの「コウノメソッド実践医のエキスパート」と知り合うことが出来ました。これは非常に大きな収穫でした。
 「わからないことがあれば河野御大以外に気軽に相談できる医師がいる」というのはとても心強いものが有り、今まで以上に一歩進んで診療に臨めるような気がします

 また、某施設から「コウノメソッドによる訪問診療を依頼」されるようになり、これも大きなものがありました。いずれも手強い認知症の方ばかりで一筋縄には行かない方ばかりでした。ただそこの施設では「コウノメソッド」に対して理解が有り、また知識も豊富であり「一緒に考える。ときにはアドバイスしてくれる」ということが物凄く勉強になります。なによりも患者さん達の様子を「毎日見ている、そしてその変化を詳細に報告してくれる」というのは貴重なことでした。

 実践医を続けていると、途中まである程度調子が良かった患者さんも何人かは自宅での療養は限界に達し施設入所となっていきました。また、突如亡くなられた方もおられます。

 人間はいつしかは寿命を迎えるものですが、最後を迎える患者さん、そして患者さんを支えるご家族達の少しでも手助けできれば幸いと思っております。無論、まだまだ頑張ってもらわねばならない若年の方々もおられます。こうした方々に関しては少しでも日常生活を気持ちよく過ごせるようにアシスト出来ればと思っております

来年2016年もさらに精進していきたいと思います