大事件発生!
化学療法科の医局には優秀な秘書様が二人います。ここではA,B嬢としておきます。A嬢は口は悪いが、気っぷはいいといった男らしいサバサバとした性格をしています。A嬢はインターネット接続関係で色々協力をしてくれています。A嬢の協力が無ければ作業はちっとも進みません。
ところが、ある日私が四苦八苦していると、隣にA嬢がいました。ふと何気なくおなかを見ると、ポンとポンポコリン状態です。
「えっ???、もしかしてご懐妊ですか???」と尋ねると「そうなのよねー、私もダンナも身に覚えが無いんだけれど、できちゃったみたいなのねー、そういうわけで私はもうすぐ産休に入るから、しばらく手伝えないわ!よろぴくー!」となんとも能天気な反応です。
これは困った!一人では作業は思うように進みません。そこでももう一人の秘書B嬢の登場です。
こちらは私と干支が一緒、同じ血液型、同じく左利き、でも小心者の私とは性格は反対で豪放磊落な方です。
私はおそるおそる「あのー、お手伝いしてくれますでしょうか?」とお代官様に嘆願するお百姓のように声をかけると、すかさず
「私、わかんなーい!うふふっ。」
と、いきなり女子高生のような声をあげてB嬢は足早に去っていきました。
やがてA嬢は産休に入りました。しばし作業は中断することとなりました。