分類不能項目


Vol. 68

 

2016. March.18

 新お風呂物語


2016年2月28日

わが家の給湯システムが突然壊れました。修理を依頼したところ部品到着まで数日かかるとのこと。暫くお湯が出なくなりました。床暖房も使えませんが、これはエアコンで代行。問題はお風呂に入れなくなったことでした。

 さて困った。まさかヤカンにお湯を沸かして、これで体を洗うなんてことは独身時代にやったこともありますが、さすがに一家でやるわけには行きません。

 そこで公共の「お風呂」を利用することになりました。

その日はとっても寒く、小雨も降っておりとても昔のように「洗面器に入浴セットを一式入れて、歩いて行く」という気にはなれません

 自動車で移動することにしました。まず頭に浮かんだのは高井戸にある「美しの湯」美しの湯

以前はチビスケが小さいころはよく連れて来ましたが、さすがに成長してからは利用することはなく、4,5年ぶりの利用で一家で利用するのは初めて。
 
 小雨の中、車で到着。「風呂」として利用するのは少々高いが(大人900円)、まあ仕方がないかと思い入場。ここは立派な天然温泉であり、単にお風呂として利用するのは少々もったいない。本来ならゆったりと湯につかっていきたいところですが、そうも行きません。それでも露天風呂も楽しめたしそこそこ満足して帰宅。

うつくし
露天風呂があります

うつくし風呂
広い浴場もあります

美し食事
休憩所&食堂もあります(写真はいずれもHP より)

 ところが問題が出てきました。ここは3月1日からリニューアルのため、半月休館するとのこと。ありゃりゃ!これでは明後日から利用できません。

2月29日

 とりあえず29日はここを利用することにしました。ところが29日は医師会で勉強会があり帰宅したのは9時半過ぎ。それから家族を車に乗せて出かけましたが結構疲れました。フーっ。結局休憩所などは使わないで終わりました

3月1日

 さて3月1日になりました。業者からの連絡はまだありません。まだお風呂は使えません。「美しの湯」は利用できません。そこで今度は荻窪駅前にある日帰り温泉施設である「東京荻窪天然温泉なごみの湯」なごみに出かけました。やはり車に家族を乗せて出かけます。ここは本当に久しぶりで5年以上来ていませんでした。


 ここは豪華です。入場時にタオルや着替えまでセットで渡してくれます。カミソリや歯ブラシも用意されております。中には休憩所(一晩過ごす人もいる)や食堂もあります。その分お値段も立派で2000円もします。「お風呂につかりに来る」ことだけを目的に利用するにはもったいなさすぎる!でもまあたまにはいいかと開き直って利用しました。

 流石に快適ですね。数時間はゆっくりしたいです。でも明日も仕事だしそんな事は言ってられません。体を洗ってオフロに入って、そそくさと撤退。ああ勿体無い。

和み浴場
ここも様々なお風呂があります

なごみサウナ
立派なサウナも有ります

和み食事
立派な食事処もあります(何れも画像はHPより)

ここも残念ながらサウナや食事処は利用せず、「入浴」だけしてそそくさと離れました

 

 帰りに駐車場のおじさんに「もう帰っちゃうの?」と言われてしまいました。

 3月2日
さすがに連日一人2000円払うのはなんですし、勿体無い事この上ない!そこで改めてネットを駆使して探すと、おお!結構銭湯が比較的近所にあるではありませんか!!

 ただ、何処も狭い路地の中にある場所ばかりなので、あらかじめ地図で目安をつけて車で事前に偵察し駐車場など下見をしました。
 
 そうして、とある銭湯を見つけ出し利用することにしました。車で銭湯に行くというのも妙な感じですが住宅街にあるコインパーキングは利用料が1時間で100円とリーズナブルです。
 銭湯を利用するのは10年ぶり以上です。今は入湯料480円。ちなみに北海道大学学生の時の銭湯入湯料は168円だったななどと思いだしたりします。

 中は本当に普通の銭湯。裸になって洗い場で体を洗って熱めの湯に浸かります。あ〜極楽極楽と思わず口に出てきます。壁には富士山の絵が描かれています。
 「こりゃあ、いいわい!」必要な物はあり、余分なものはない。こんなに快適とは思いませんでした。

 体を洗って湯船に浸かることに専念することができる。我思う故に我あり、風呂ここにあり故に我風呂に入る、と思わず思考が哲学的?になってしまいます

fuji2
画像はイメージです

前2者の入浴施設はいわば「娯楽施設」なのですね。銭湯というのは「生活」そのものなのだということを改めて認識した次第です

 

3月3日

この日も銭湯を利用
このとき前日に洗面用具などを銭湯に忘れてきてしまいました。番台で「これこれを忘れたのですが」と言ったところ「着替えの何処何処の場所にダンボールがあるので忘れ物はそこにまとめてある」とのこと。まあなんと悠長なことなのでしょう!これが前2施設だったら、きっと奥から「これでしょうか?」とうやうやしく持ってきたことでしょう。
 ダンボール箱を見たところ忘れ物はほとんどがタオル!その中にしっかりと見覚えのある私の洗面用具がありました。
 まあこのユルさがいいんですよね!

 今回3箇所の「お風呂」を利用しましたが、あらためて「銭湯」の重要さ、素晴らしさを認識した次第です。スーパー銭湯もいいけれど、ごく普通の銭湯も大切ですね

結論!頻回に利用するなら銭湯が一番!

翌日3月4日、我が家の給湯設備は修理完了し、無事お風呂にはいることができるようになりました。
なんやかんや言っても移動時間がゼロの自宅のお風呂ってやっぱりいいですね

めでたしめでたし

 

kk
銭湯にはお馴染みのケロリン桶がちゃんとありました