Vol. 47
2011. Dec. 7
終戦記念日に親子で靖国神社に行ってみた
8月15日に靖国神社に行ってみた
8月15日、すなわち終戦記念日です。私の子供の頃は終戦記念日になると新聞やテレビでやたらと特集が組まれたものですが、さすがに66年も経つと戦争体験者は少数になり、徐々に過去のものとなりつつあるようでマスコミでの取り上げ方もめっきり少なくなりました。
毎年、この日は靖国神社がやたらとにぎわいます。以前から実際どのようになっているのであろうと興味があったのでチビスケと一緒に行って見ることにしました。
地下鉄の九段下駅を降りるとすでに多くの人が歩いています。案外若い人も多く、戦争体験者はむしろ少ないのではないかと思えます。そういえば亡き父親も海軍出身だったけれども、私の知る限り靖国神社に終戦の日に行ったことはなかったと思います
入り口の大鳥居をくぐるときに一礼していく方も少なくありません。20代と思われる方も少なくありません。
沢山の人々であふれかえっていました
参道の中ほどでなにやらテントをはって中で演説をしていました。結構多くの人が拝聴しており、ふーん皆さん熱心だなあと感心したりしました
郵便局が出張所をだしていました
この若者はどのような思いをいだいて来たのでしょうか
当然、右翼団体の方々も多くいらっしゃいました。昔ながらの戦闘服?に身を固めて行進しています。この方々は「目立つ」ことも必要なようです。写真を撮影しようとしたらチビスケはビビっていましたが「彼らを撮影するのではなく、背景を撮影するつもりで撮れば大丈夫」と分けのわからぬ理屈を述べて写真を撮影していました
戦闘服に身を固めた右翼の方々
威風堂々の行進、ちょっと足並みが揃っていませんが
一方、それとは別のグループも目立ちます。こちらは黒のスーツにネクタイをつけた方がです。どういう趣旨の方々かは不明ですが、こちらは目立つことはよしとしないような雰囲気で、ちょっと凄みのある集団でした。こちらは堂々と撮影するのは躊躇してしまい、こっそり撮影することにしました
こちらはひたすら軍歌を歌っておりました
もと陸軍航空隊のOBもいらっしゃいましたが、さすがにご高齢のため座ったきりで後ろに搭乗員と従軍看護師のコスプレ?をした付き添い?がいたりします。
座っているご老人が元搭乗員のようです。搭乗員姿の方は私より若い!
旧陸軍兵の格好をした人もいましたが、どうみても若い!写真を取られることは嫌ではないらしく、皆さんが写真を撮るとポーズをとっていました
さながら撮影会のような風景でした
そういえば私が子供の頃(40年以上前)はこうした場所には傷痍軍人が街頭募金をやっている姿を見かけたものですが、さすがに現代では見かけなくなりました。ちなみに亡き父は街頭募金をやっている傷痍軍人達を見て「あれはニセモノの傷痍軍人もかなり多いからアヤシイものだ」とよく言っておりました
私たちははっきり言って野次馬根性で出かけたのですが、きちんと参拝される方も多く、拝殿にはずらりと行列ができていました
何にせよこの日は猛暑でうんざりするような暑さでした。おそらく昭和20年当日もこんな天気だったのかもしれません。
イロイロな主張があるようです
今や実際に戦闘に加わった人は少数派となりました。現在の終戦記念日における靖国神社の存在意義がどのようなものであるのか私にはわかりませんがこれからも毎年終戦記念日になるとこのような風景が続くのでしょうね