当院における湿潤療法の実際
case 3 ストーブに手を触れて熱傷(11ヶ月女児)
実家に帰省中、お子さんにはストーブが珍しいらしく、つい手を触れてしまいやけどをしてしまったそうです。実家近くの医療機関で処置をしてもらっていたそうです(内容不明)
創は乾燥気味でした。2010年3月23日
乳幼児の場合、特に手指を安静に保つなどということは無理ですし、そもそも必要はないと考えています。感染の兆候はないようですので白色ワセリン(プロペト)を手のひら全体にぬって、その上からサランラップでグルグル巻きにしました。無論指などは自由に動く程度に巻きます。入浴ごとに処置をするように親に指導しました
3/25日、プロペトでてかてか光っています。赤身がありますが既に痛みもありません
3/30日もう大丈夫。もともと熱傷の程度が軽かったこともあり、回復は早かったです。経験的に熱傷に関しては小児の方が回復が早い印象があります(確実なデータがあるわけではありません)